小津安二郎発言クロニクルをつくる会+三四郎書館編『小津安二郎発言クロニクル1903-1963』(2024年11月20日発行、三四郎書館、669頁)
「はじめに(凡例に代えて」(4-6頁)
一、本書は、各年度ごとに、発表された主要な発言、テキストを網羅しました(一部、その発言した年代を移動させて記載した例もあります。とりわけ、いまだ無名だった頃を「回想」した発言・テキストは、その相当する年代に掲載しました。
二、小津の発言は、数人の対談、二人での対話として、雑誌に掲載された例が多くあります。本書では、小津の発言だけを対談の中から抽出して掲載しました。独立した内容として理解できる発言を抽出し、選択しました。対談者の発言が不在だと理解できない場合、あるいは理解がより容易になる場合、対談者の発言を〔□□□〕としてゴチック体で文中に表記しました(この発言は簡略化しました。)
三、発言・テキストの内容を補足する場合には、〔注、□□□〕のように、ゴチック体で文中に表記しました。
四、小津の発言、テキストを、より多角的に理解するためには、「第三者の発言・テキスト」を小津の類似する発言・テキストの中に適宜、挿入しました。「第三者の発言・テキスト」は、小津の発言・テキストと区別するために、発言の冒頭部に〔□□□談〕のように、その名前を記した他、発言・テキストの背景に網掛けをしました。
五、現代の読者が自然に読めるように、適宜、表記は現代的な漢字、送り仮名に変更しました。同様に、句読点等も、現代の読者の読みやすさを優先し、適宜、変更しました。また、小津の発言やテキストの冒頭部には、「小見出し」を入れました。日記からの引用文については、その雰囲気を壊したくなく、小見出しを入れませんでした。ただし、出征中の日記や手紙は、当時の状況を詳細に物語る唯一の資料でもあり、また、心覚え以上の記述となっているために、小見出しを付けました。
「第一章 明治三十六年 〇歳→十九歳」(7-36頁)
※「とりわけ、いまだ無名だった頃を「回想」した発言・テキストは、その相当する年代に掲載しました。」とあり、11頁には、(井上和男編『小津安二郎作品集Ⅱ』(立風書房))を参考文献として、「僕は深川生まれで、家の近所に喜八のモデルになるような‥」が掲載されている。同書245頁に掲載されているが、これは初出ではないので、孫引きとなる。孫引きでも頁数を挙示してあると便利だと思われる。また、小津ファンならば、この言葉が、TBSラジオ「この道この人」(1961年3月26日放送)の小津監督の肉声を活字化したものだと分かるだろう。「僕は深川生まれで」の前に、「喜八ものだとか、かあやんだとかの一連の長屋ものですねえ。あれはまあ、」という言葉が入る。これは、LPやCD「小津安二郎の世界」をお聞き頂くか、『キネマ旬報』1999年10月上旬特別号の70頁を読んで頂きたい。
「第二章 大正十二年 二十歳→三十二歳」(37-145頁)
「第三章 昭和十一年 三十三歳→三十六歳」(147-216頁)
「第四章 昭和十五年 三十七歳→四十二歳」(217-294頁)
「第五章 昭和二十一年 四十三歳→五十歳」(295-435頁)
「第六章 昭和二十九年 五十一歳→五十四歳」(437-500頁)
「第七章 昭和三十三年 五十五歳→五十七歳」(501-600頁)
「第八章 昭和三十六年 五十八歳→六十歳」(601-667頁)
「主要な参考文献」(668-669頁)