2019.05.25
長谷正人『映画というテクノロジー経験』(2010年11月22日発行、青弓社、258頁)
「第10章 映画、時間、小津」(208-225頁)
※誕生から現在まで私たちを魅了し続けている映画。
しかし、映画はもはや単にスペクタクルな娯楽として
だらしなく消費されて閉塞状況にある。
その現状を打破するために、
リュミエール映画に触覚的経験を、
山中貞雄にテクノロジーのリズムを、
D・W・グリフィスにフィクションの力を、
小津安二郎に時間的想像力を見出すことで、
映画に伏在する革命的な可能性を解放する。