全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

菅原通濟『ほど・ほど』(1957年発行、常盤山文庫出版部、231頁)

「”東京暮色”(マージャン屋にて)」、「”東京暮色”の出を待つ菅原通濟と有馬稲子」冒頭写真(1―2頁)
「小津長屋」(56―60頁)
※冒頭を引用する。「小津映画のよさは、一家揃って愉しめるところにある。それも、音もなく流れる大河に水鳥がおりたって、面白おかしなかっこうで、狂い遊んでるような図で、鰐が飛び込んだり、河童が首を出すわけではない。庶民のありきたりの日常の生活のなかに、云い知れぬ愉しさをさがし求め、庶民とと共に愉しむので、それが為めには、撮影する者も、俳優も、作者も、共に愉しむのが小津映画である。そこには、ケレンもなければハッタリもない。ましてや何とか賞を求めるでなし商売ケも何もない。芸術作品だ、なんて云われるのは周囲のものが勝手につけたお題目で、だしのいい味噌汁で御飯をよくかみしめながら食う甘い味である。」

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