全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

荒木正見編著、鈴木右文共著『尾道を映画で歩く-映像と風景の場所論-』(1995年12月8日発行、中川書店、158頁)

「尾道を映画撮影地として世界に知らしめたのは、小津安二郎監督の「東京物語」(1953年)である。スタッフが宿舎にした竹村家の当主、武田和頼氏によれば、実際に尾道入りした俳優は、笠智衆、原節子、香川京子の三人だけであったというように、ほとんどがセットで作られたにもかかわらず、挿入された美しくなつかしい尾道の風景は世界中に強烈な印象を与えた。なかでも浄土寺は、主要な撮影地であった。」(74-75頁)
「魚信の角から東側をみると、未知の南側に栗吉木材の看板を目にすることができる。ここから少し西で撮影された「東京物語」に一シーンにも栗吉木材店の看板を目にしたが、このあたりは明治末頃の埋め立てを契機として、木材、竹材、石材などの商家が軒を連ねていた。今日もそれらの店がビルに建て代わって認められるのは心強い。」(80頁)他

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