全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

日本映画人同盟編『百万人の映画知識』(1950年1月10日発行、解放社、228頁)

表紙裏:映画人サイン(印刷)小津安二郎もあり
「内外映画傑作場面集 松竹作品『晩春』」(1頁)
小津安二郎「場面の構成と演技指導」(8‐9頁)
※「この本は、日本の映画を、もっとずっとよいものにしようとして、皆さんに呼びかけた本です。この本は、映画をよくするために、皆さんに映画界の事情を、何から何まで、表も裏もありのままに知っていただくために作られた本です。‥‥」とある。
 小津論文の冒頭を引用してみよう。「場面の一つをとって、絵画的に美しいということは、動きのある映画では、美しいということにはならない。絵はがきの羅列ではないからである。問題は、場面の接続のしかたで、私は、それ故に、アップとロングのつぎ目が目立たないように苦心している。そして、私の好みは、キャメラを縦深に移動する事で、横にはあまり移動しない。横に長い手法をみると、並び大名舐めているような感じをうける。その好みのために、私は、セットも、奥ゆきのある、幅の狭いのを作って貰っている。そこに独特な悩みも出てくるわけで、背景の描きかたも変わってくる。」
 

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