全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

北川冬彦『散文映畫論』(1940年1月10日発行、作品社、211頁)

小津監督への言及は、例えば、「小津安二郎原作、八木保太郎脚色シナリオを読んだとき、恐らく、映画は、悲惨な事実を描きながらも、與える感銘は、明るい愉快なものだろうと考えていたところだが、内田吐夢の「限りなき前進」を見ると、意外にも、それは反対なのである。陰鬱なのである。それというのは、シナリオでは、北君という、青年のくせに妙にさとった、一寸得体の掴めない無職の男に力を入れてある。ところが、映画では、内田吐夢は、二十五年勤続のサラリーマン保吉を中心に、一篇の物語をくりひろげている。」(77-78頁)
「大森義太郎と「一人息子」」(189-191頁)などがある。

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