全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『近代映画』第三巻第二號通巻第十三號(1947年2月1日発行、近代映画社、50頁)

表紙:木暮實千代
「コンビ復活‥‥巨匠小津安二郎監督・池田忠雄氏と起上がる」(16―17頁)
※長屋紳士録・物語 池田忠雄、写真は茅ケ崎のT館で出来たよと小津氏正面、記している池田氏、右頁くつろぎの一服。
原節子「私の周囲のこと」(24―25頁)
※冒頭を引用してみよう。
「日活多摩川撮影所を振り出しにして私の映画演技者としての生活は、もう十年にもなってしまった。けれども私は、本当に女優として生き抜こうという張り合いと言おうか、覚悟と言おうか、何となく自分の立場や、素質というものを朧気ながら客観手kに感じられるようになったのは、ほんの近頃になってからのように思われます。
 或いは、それは、終戦後の激しい社会情勢の変動と、女というものの開放される世界の到来を眼前にして、目隠しされたものが取り外されたような広々とした世界の風光を身近に感じ、そこから女優として、従来の日本の女優の幾多の封建的な制約が取り外されたことに、希望的な予感を感じ、私自身の未来にも、無限の希望を持つことが許されたよなある喜びが、私に、私の職業への自信を持たせたのかも知れない。」

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