全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『蒲田』第六巻第十一號通巻六十四號(1927年11月1日発行、蒲田雑誌社、106頁)

表紙:柏美枝
グラビア「懺悔の刃」(35頁)
※小津安二郎氏が監督昇進第一回作品として着手した時代劇で、改悛せる前科者に興へられた皮肉な運命を巧みに取り扱った江戸巷説である。」スチル3枚掲載。
「蒲田新聞 小津安二郎氏は愈々時代劇の監督に昇進 大久保忠素監督の許に、助監督として久しくその敏腕を振るっていた、小津安二郎氏は監督心得に昇進した。併してその第一回作品として、氏自身原作、野田高梧氏脚色の『懺悔の刃』の監督に着手して、近く完成の域に近付きつつある。本映画は、改悛せる前科者に興へられたる皮肉な運命を巧みに取り扱った江戸巷説で、渥美、小波、花柳の三新進女優を特に抜擢し、技師は小田濱太郎氏の助手より抜擢されたる青木勇氏であるなど、所謂天晴れの新人揃いである。」(101頁)
「スタヂオ通信 小津安二郎氏は大久保素氏の助監督から昇進して氏自身の原作野田高梧氏脚色の『懺悔の刃』を吾妻三郎、小川国松の主演、青木勇氏のカメラで完成しました。」(102頁)

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