全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『松竹』第四巻第九号(1949年9月1日発行、松竹事業部、54頁)

表紙:原節子
「「晩春」と原節子」2頁
 ※冒頭を引用する。日本映画界最高の麗人と謳われる原節子が、はじめて松竹のスクリーンに登場したのは、一昨年夏の吉村公三郎監督作品「安城家の舞踏会」によってであった。崩れ行く名門貴族の令嬢を演じて、気高くも美しい原節子の魅力は、あまねく万天下の絶賛を博し、続いて彼女は、同じ吉村監督の「誘惑」、大庭秀雄監督の「颱風圏の女」、木下恵介監督の「お嬢さん乾杯」と、三本の大船作品に出演した。
 その頃、名匠小津安二郎監督と原節子の顔合せが、一部に取り沙汰される様になり、映画界宿年の懸案は、ここに実現の可能性を見出したのである。
「新作紹介 晩春」14頁
脚本‥野田高梧、小津安二郎
監督‥小津安二郎
製作‥山本武
撮影‥厚田雄春
スチル「原節子の曾宮純子と宇佐美淳の服部昌一」、「清水一郎の多喜川の亭主、月丘夢路の北川アヤ、笠智衆の曾宮周吉」
笠智衆「虚心の辯 「晩春」に出演して」44頁
原節子「バラの棘 「晩春」に出演して」45頁

最新の記事

カテゴリ

月別に見る

このホームページ内のテキスト・画像の無断使用はご遠慮下さい。