2017.08.21
『東宝映画』通巻第25号(1961年10月1日発行、東宝映画友の会・本部、82頁)
表紙:原節子
「『小早川家の秋』キャスト、ストーリー」(38頁、47頁)
団令子「私は、すごくついてるの!」(56頁)
「スタア対談☆連載第12回 姉妹みたいに仲良く楽しく! 原節子、司葉子」(68―69頁)
※一部抜粋する。「小津監督の印象 原「そればかりじゃないでしょ。小津組も二度目だから、馴れてきたせいもあるのよ。」司「そうね。初めの時は、小津先生て、とても厳しい人だってお聞きしてたんで、お目にかかるまではびくびくしてたの。」原「演出家として厳しいのね。普段はとても優しい。時に女性にはお優しい先生だけど。」司「原さんは小津先生の作品に出られるのは、もう六本目だから、本当に落ち着いていらっしゃる。」原「私だって、一番最初は怖かったわ。だけど、それはお芝居に関してだっていうことが分かったの。それに、一本目は精神的にいたわって下さるの。」司「今度は前より細かく注文が出たわ。やはり最初の時とは違うのね。そういえば大船へ通った頃は、毎日セットが終わると、よくお話ししたわね。」原「そうね。あの時以来、運転手さん同志も仲良くなってね。」司「ほんと。でも、原さんにはいろいろお話を伺って、とてもプラスになったわね。」原「先生はお仕事に対してほんとうに厳しいから、意味のないお芝居をしようものなら、何回でもやり直しさせられるわ。たえず本当のお芝居を求めていらっしゃるから、こっちが本気でやっているかどうかを、ちゃんと見抜いていらっしゃるの。」