全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『東京人』No.64 1993年1月号「特集 映画の中の東京」(1993年1月3日発行、都市出版、165頁)

「東京人インタビュー43 篠田正浩」(8-12頁)
※一部抜粋する。「小津さんは、作家としてデビューした時から、自分と等身大の人間を見るというのが、映画作家の本質的なリアリティーだということを見抜いていらした。だから、『生まれてはみたけれど』で階級社会の矛盾を描いても、階級社会のジレンマに怒り狂うのではなく、そのペーソスを淡々と描いたんです。偉い奴には偉い奴の滑稽さがあるだろうし、それに従わなければならない下役の哀しみは哀しみである。決して階級闘争という次元には踏み込まず、人々をじっと描き続けた。」
上野昂志「東京を映した映画30選」(37-44頁)
※「生まれてはみたけれど」、「風の中の牝鶏」、「東京物語」、「東京画」他

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