全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『新潮』第百十八巻第七号(2021年7月7日発行(6月7日発売)、新潮社、420頁)

平山周吉「小津安二郎 第十一回 第十一章 加東大介と笠智衆の「軍艦マーチ」(228-238頁)
※冒頭を引用する。
 「原節子さんと初めて会ったのは、前進座の映画「河内山宗俊」に娘主人公として特別出演されたときで、もう十数年ほど前のことだ。そのときの清純な美しさは目もまばゆいくらいで、思わずため息が出た。/その第一印象が今でも強く「大番」の仕事が始まり、ギューちゃんの永遠の恋人可奈子さんに原さんが出られると聞いて、世の中はせまいと思った。果して、セットで顔を合わせセリフをいうとき、柄にもなく胸がドキドキして、ギューちゃんと自分の区別がなくなってしまう。/映画の可奈子さんは三十年来の恋人である。こんどの完結編で原さんと、いや可奈子さんとお別れとは寂しい限りである」「清純な原さん」と題された短いエッセイ(「娯楽よみうり」昭和33・7・1)の筆者が、名脇役の加東大介である。

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