2017.07.04
『伊勢公論』第七號(1952年11月1日発行、伊勢公論社、63頁)
梅川文男「小津安二郎氏」(18‐20頁)
※梅川文男(1906年4月9日-1968年4月4日)は三重県松阪市の第6代市長(在任期間:1957年3月30日-1968年4月4日)である。飯南郡松阪町大字新町(現・松阪市新町)に生まれ、旧制・三重県立宇治山田中等学校卒業。小津安二郎(映画監督)の後輩である。
冒頭部分を引用する。「映画『お茶漬の味』をみた。昨年暮の松阪大家の火元となり、焼失した松阪第二小学校と、宇治山田中学校で、小津さんはずっと三年上だった。小学校四年生の頃、松阪に転校してきたのでないかとおもう。家は愛宕町だった。『品行方正、学力優秀』の模範生だった。さて、私も山田の中学にはいった。三十数年前、大正七年頃の話である。