全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『シナリオ』通巻193号(1964年7月1日発行、シナリオ作家協会、158頁)

「追悼 池田忠雄」
5月12日胃癌のため永眠。明治38年2月5日生。東京出身、早大仏文科卒後、松竹脚本部に入り、昭和3年処女作「円タク坊ちゃん」を執筆、その後25年監督部に転じる。
新藤兼人「池田作劇術」(34-38頁)
柳井隆雄「往時茫々」(38-39頁)
 「昭和4年11月10日の日記にこうある。蒲田の試写室で『アスファルト』の試写を見る。よろしき写真、ベッティ・アーマンの性的魅力は悩ましきかな。皆興奮し、変に憂うつな気持ちになる。小津、清水(宏)、小松(北村)、池忠の四兄と大森海岸に散歩、喜久乃屋なる料亭に上る。芸者三名、十一時まで騒ぐ。詩人小津安二郎の面目、朗らかな池忠の面目、無邪気なる清水、善良で物分かりのいい、小松ちゃんの面目、そしてそれぞれのエネルギッシュな溌剌さ、羨ましく快き限りであった。独り頑なな、はにかみ屋の自分、その為に彼らを不快にさせなかったかと気になる。
荒田正男「よき東京人」(39-40頁)
津路嘉郎「江戸っ子忠先生」(40-41頁)
池田三郎「兄のこと」(41頁)

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