全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『キネマ旬報』No.856 第四十一号(1952年7月1日発行、キネマ旬報社、178頁)

表紙:リタ・ヘイワース
「舞台の演技と映画の演技 新劇女優のザックバランなうちあけ話 座談会 東山千栄子、岸輝子、村瀬幸子、山岡比佐乃、杉村春子、丹阿弥谷津子」(64―70頁)
※東山千栄子「小津先生はすっかり科白もご自分のちゃんときまったものがおありになって、そこに落ち着かなければほかの言い方では‥。」
「撮影所 いよいよ撮影をはじめた『お茶漬の味』」(132頁)
※「スチール一枚も慎重に撮る 昨年度の『麦秋』につぐ小津安二郎監督の『お茶漬の味』は、長らく準備を整えていたが、漸く六月九日、『会社』のセットよりクランクを開始した。開始に先立つ七日には、主演スターの佐分利信、木暮實千代、鶴田浩二、淡島千景、津島恵子の五人による宣伝スチールの撮影が行われたが、例によってスチール一枚といえどもゆるがせにしない小津監督は視線や手の置き方などにまで、慎重な指導を与え、さすがのスター達もいつになく緊張して、衣装や髪形などに細かく気を配っていたという。この五人のスターのうち、木暮、鶴田、津島の三人は、小津監督の作品には、はじめての出演である。また、この作品に特別出演として、往年、名子役と謳われ現在上原謙夫人である小桜葉子が、十数年ぶりにスクリーンにお目見えする。」
「日本映画紹介 お茶漬の味」(135頁)

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