2017.07.23
『キネマ旬報』No.349(1929年11月21日発行、キネマ旬報社、112頁)
表紙:リチャード・バーセルメス
「旬報グラヒック 人攫い商売の野呂間の悪人が純真な子供心にほだされて知らず知らずに真人間に立ち戻るというお話。ユーモアと皮肉たっぷりな蒲田の小品喜劇。小津安二郎監督作品。齋藤達雄と青木富夫」(77頁)
「各社近作 日本映画紹介 突貫小僧」(96頁)
※解説 小津安二郎氏の『會社員生活』に次ぐ作品である。
岡村章「主要日本映画批評 會社員生活」(103頁)
※冒頭を引用する。「一小市民の生活をリアリスティックにスケッチした極めて軽いものであるが、これほど如実に社会層を示し、そうして一つの生活を描いた主題を未だ見たことがない。」
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(11月13日調査)小津安二郎氏は前號所報の「突貫小僧」を殆ど完成した。これに次ぐものとしては前號に一時中止を報じた「生きる力」を引き続き製作することとなるべく従って「朗らかに歩め」はこれが完成後着手することとなった。」(106頁)