全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『キネマ旬報』No.280(1927年11月21日発行、キネマ旬報社、64頁)

表紙:ローラ・ラ・プラント
内田岐三雄「主要日本映画批評 編輯部 懺悔の刃」(59頁)
※「これは、その映画の大部分を「キック・イン」に仰いでいる。そして、その他に「レ・ミゼラブル」からはミリエル僧正の件りを。「豪雨の一夜」”Cassidy”からが最後の一巻を、及びこのほかに色々の外国映画から、色々の気持ちと描写を借りて来ている。と、云ったら此の映画は随分と下らないもので、つぎはぎだらけの疑似物だと云った感じを或いは受けるかもしれない。が、映画そのものは、そうした借り物の跡は明らかに、時には何となく覗はれ様とも、しかもそれは、脚色者なり、監督者なりに、よく噛みしめられた上での(ニ三の個所を除いては)改作なのである。」

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