全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『キネマ旬報』No.1990 第1176号(1995年11月13日発行、キネマ旬報社、254頁)

「1位 東京物語」(8-9頁)
※一部抜粋する。「東京物語」は戦後の小津作品のなかでネガが失われた唯一の作品である。全国公開に先立ち松竹がネガの焼き増しを発注した会社が火事を起こしたため「東京物語」のネガフィルムは灰と化し、プリントはポジから取られた。一般的には小津の代表作と言われている「東京物語」が、監督自身が意図した本来の映像とは異なった状態でしか見ることができず、しかもその状態で高い評価を得いているというのは実に皮肉な現実である。キャメラを担当した厚田雄春によれば、本来の「東京物語」では室内の人物の顔色はもっと暗く抑えられていた。夏は室内より屋外のほうが明るいからである。例えば、汗を流す人物といったストレートな映像よりも、照りつける太陽の光を映画の中で見せることで、夏という季節を表現する狙いがあったのだという。」
「11位 麦秋」(71頁)
「25位 晩春」(78頁)
「80位 秋刀魚の味」(90頁)
「日本映画女優ベストテン 1位 原節子」(95頁)

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