全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『エスクァイア日本版別冊Cine-Book Vol.1 Cinema&Interior』(1997年6月1日発行、エスクァイマガジンジャパン、155頁)

川本三郎「日本映画と昭和建築」(133―137頁)
※一部抜粋する。「昭和二、三十年代は日本映画の黄金時代だが、この時代の日本家屋は、いうまでもなくほとんどが木造、障子があり襖があり畳がある。食事は卓袱台を囲む。縁側がある。物干台がある。井戸がある家も多い。細い空間を多様に使って工夫する。同じ部屋が、布団を敷けば寝間になり、布団を押入れに片付ければ居間になる。寝る場所と食事をする場所が、同じひとつの部屋で足りてしまうなど、日本家屋ならではの工夫であり、西洋人が見たら魔術に思えるかも知れない。」(133頁)『東京物語』の杉村春子の美容院、原節子の同潤会アパート、『麥秋』の鎌倉の家、『早春』の淡島千景の家などの言及がある。

最新の記事

カテゴリ

月別に見る

このホームページ内のテキスト・画像の無断使用はご遠慮下さい。