小津安二郎監督生誕110年を記念して、前田英樹(立教大学現代心理学部映像身体学科教授)にご講演頂きました「小津安二郎の知覚」の講演録(2014年4月26日、於:江東区古石場文化センター)が完成いたしました。A4×26頁です。大変遅くなりましたが、やっと皆様にお届けすることができることとなりました。
皆様には、次回のニュースレターをご送付致します際に、同封させていただきますので、ご期待下さい。
ここでは、目次のみ、お知らせいたします。
1.はじめに 映画監督を超えた、特別な存在としての小津安二郎 1頁
2.映画という知覚機会の本質 2頁
3.小津映画における二重の線-主旋律と違うものを撮ること- 4頁
4.小津映画における信仰 6頁
5.ベルクソンにおける生の二重性-デ・ジャ・ヴュを巡って- 7頁
6.世界の存在に繋がる小津監督の空ショット 8頁
7.狩猟・牧畜文化に生まれた映画機械と稲作文化との親和性 10頁
8.ロー・ポジションの意味-誰からも見られずにそこにあるものを撮す視線- 13頁
9.ロー・ポジションという高見原から降りてきた眼-人間の視線より常に下に外れる視線- 14頁
10.「かんながら」の映画 16頁
11.かんながらの眼の確立-ロー・ポジションと多層フレームの結合- 17頁
12.トーキー映画と多層フレーム、そして、ロー・ポジションの確立 19頁
13.おわりに 『麥秋』のラストシーンのこと 20頁
14.質疑応答 21頁