全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

小津安二郎を巡る関連文献・資料

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1993年の関連文献・資料

1993
『名匠 小津安二郎の世界』(1993年1月1日発行、銀座並木座、4頁)

表紙:「麦秋」
「映画の本棚:”小津を知り、小津を愛する友に” ドナルド・リチー談」(4頁)

『東京人』No.64 1993年1月号「特集 映画の中の東京」(1993年1月3日発行、都市出版、165頁)

「東京人インタビュー43 篠田正浩」(8-12頁)
※一部抜粋する。「小津さんは、作家としてデビューした時から、自分と等身大の人間を見るというのが、映画作家の本質的なリアリティーだということを見抜いていらした。だから、『生まれてはみたけれど』で階級社会の矛盾を描いても、階級社会のジレンマに怒り狂うのではなく、そのペーソスを淡々と描いたんです。偉い奴には偉い奴の滑稽さがあるだろうし、それに従わなければならない下役の哀しみは哀しみである。決して階級闘争という次元には踏み込まず、人々をじっと描き続けた。」
上野昂志「東京を映した映画30選」(37-44頁)
※「生まれてはみたけれど」、「風の中の牝鶏」、「東京物語」、「東京画」他

前田英樹『小津安二郎の家-持続と浸透』(1993年1月10日発行、書肆山田、135頁)

「1 知覚する機械-歩く人/猟師に見える鹿のイマージュ/記号化によるイリュージョン/知覚によるイマージュ」(9‐26頁)
「2 映画-世界から何かを差しひくこと/フレーム/身体の視線とロー・ポジション・キャメラ/日本家屋と過去の潜在/知覚と記憶」(27‐46頁)
「3 イマージュの多層的秩序-敷居と鴨居・障子と襖・座る人物/身体がめざす行動/空虚と充満/灯台とビール瓶/笑いと無常/ストーリー」(47‐66頁)
「4 開かれた過去の反復-思い出を語る/無人の室内・沈黙する人物/玄関の九ショット/世界が繰り返す巨大な記憶/静止・空虚」(67‐92頁)
「5 イマージュ=運動-飛んでいくボール/純粋視聴覚記号による映画/退くことと進むこと・移動・浜辺を走る自転車/壺・スリッパ・パンのかたまり」(93‐113頁)
「6 小津安二郎の家-崩壊・構築と浸透・分離/極小のストーリー/登場人物/映画の架空性・<ほんもの>/「もののあわれ」「無常迅速」/隠されている瞬間」(114‐132頁)
「あとがき」(134‐135頁)

浜野保樹『小津安二郎』(1993年1月20日発行、岩波書店、226+15頁)

「第1章 生ける伝説」(1―25頁)
「第2章 芸術のことは自分に従う」(27―62頁)
「第3章 ちょくさい先生」(63―93頁)
「第4章 蓼科、鎌倉、そして大船」(95―123頁)
「第5章 映画に文法はない」(125―160頁)
「第6章 ストーリーのないドラマ」(161―190頁)
「第7章 俺は後でいい」(191―222頁)
「あとがき」(223―226頁)
「参考文献」(1―15頁)

『月刊Asahi』1993新春特大1・2合併号vol.5 No.1「ビジュアル特集 小津安二郎『こだわりの美学』」(1993年2月1日発行、朝日新聞社、218頁)

「小津安二郎のこだわり」企画構成:宮脇洋、取材・文:吉村克己、撮影:鷹野晃、取材協力:浜野保樹
「晩年の名作生んだ 聖地・蓼科」(132―133頁)
「幻と消えた小津山荘」(134―135頁)
浜野保樹「変わらないものこそ新しい」(136―137頁)
「小津安二郎愛用カタログ」(138―140頁)
「インタビュー 杉村春子 上等の練り羊羹のよう」(139頁)
「元祖グルメが通った店」(141頁)
「鎌倉での一流人との交わり」(142―143頁)

『映画撮影』No.119 (1993年3月10日発行、日本映画撮影監督協会、88頁)

「特集・追悼 厚田雄春さん」(58-67頁)
蓮實重彦「厚田さんの死に、まだ慣れることはできません」(58-59頁)
宮島義勇「厚田雄春君を偲ぶ」(59-60頁)
山内静夫「さようなら、厚田さん」(60頁)
大庭秀雄「厚田さんを偲んで」(60頁)
笠智衆「私たちは小津組の同期でした」(60-61頁)
高村倉太郎「厚田雄春さんを偲ぶ」(61頁)
斎藤高順「厚田さんとの思い出」(61頁)
井上和男「厚田さんを悼む」(61-62頁)
間宮幹彦「厚田さんとの十年」(62頁)
楠田浩之「忘れがたい人」(62-63頁)
川又昂「弔辞」(63頁)
中井貴恵「厚田さんの想い出」(63頁)
馬野光晴「厚田さんを偲んで」(63-64頁)
丸山恵司「巨匠 厚田雄春逝く」(64頁)
満井担彦「手の温もり」(64頁)
兼松煕太郎「厚田さんへ」(64頁)
「厚田雄春 フィルモグラフィおよび略年譜」(65-67頁)

佐々木康『佐々木康の悔いなしカチンコ人生』(1993年3月31日発行、けやき出版、265頁)

「小津監督から学んだこと―蒲田での修業時代」(37-52頁)
※一部抜粋する。「清水監督は、私を寝るまで放そうとしなかった。なにかにつけて「ズー、おい、ズー」と、私を呼ぶのである。「ズー」というのは、私の東北訛りを聞いて、清水監督がつけたあだ名である。このあだ名は、映画関係者の間に広まり、その後、私は「ズーさん」と呼ばれることが多くなった。」(40頁)「なぜ、小津組に入ったのかというと、小津監督には、助監督がひとりしかいなかったからである。みんな小津さんの下で働きたいのだが、チーフ助監督をしていた小川二郎という人物の評判がすこぶる悪く、だれもその下につこうという者がいなかったのである。そこで、小津監督が助監督として仕えたことのある、大久保忠素製作部長と、小津さんが責任を持つからというので、私が小津組に行くことになったのである。」(43頁)「私が、助監督として初めてついたのは、高田稔、田中絹代主演の『大學は出たけれど』(昭和四年・一九二九)という作品だった。」(44頁)「小津監督といえば、徹夜好きでも有名だった。俳優に、念の入った細かな演技をつけるので、どうしても時間を食ってしまうのである。」(45頁)

『キネマ旬報』No.1919 第1105号(1993年5月1日発行、キネマ旬報社、226頁)

表紙:笠智衆
「追悼特集:さよなら笠智衆さん」
「グラビア」(16―18頁)
「対談 木下恵介・白井佳夫 二十世紀の終焉を告げる笠智衆さんの死」(19―24頁)
石坂昌三「『不器用』を装った俳優の偉大な生涯の物語」(25―27頁)
山田洋次「私たちが愛した笠智衆さん 桜の樹の下での笠さんとの約束」(28―29頁)
山田太一「私たちが愛した笠智衆さん 輪郭のはっきりした男の魅力」(29―30頁)
前田吟「私たちが愛した笠智衆さん ユーモラスで品があった猥談」(30頁)
倍賞千恵子「私たちが愛した笠智衆さん 人間として俳優としての支え」(30―31頁)
渥美清「私たちが愛した笠智衆さん 陽射しが当たる題経寺境内で‥」(31頁)
「笠智衆最後のインタビュー 僕と大船の監督さんたち 小津安二郎、島津保次郎、清水宏、吉村公三郎、木下恵介、澁谷実、大庭秀雄、山田洋次」(32―34頁)

榛葉明彦『名作の映像を探る「父ありき」覚書』(1993年6月10日発行、87頁)

限定100部
「1.まえがき」(1頁)
「2.もくじ」(2頁)
「3.「父ありき」と小津安二郎」(3‐4頁)
「4.「父ありき」あらすじと全シーン、ショット一覧」(5-11頁)
「5.「父ありき」の生れるまで-その時代背景」(12-15頁)
「6.名場面の探求」(16-56頁)
「7.「父ありき」におけるカメラワーク」(57-62頁)
「8.昭和13年~17年の新聞記事スクラップより」(63-72頁)
「9.小津作品の系譜・その人生(折り込み)」(73-75頁)
「10.小津安二郎・あれこれ」(76-77頁)
「11.出演俳優プロフィール」(78-83頁)
「12.笠智衆・その歩み」(84-85頁)
「13.参考資料・あとがき」(86頁)
「14.スチール」(87頁)

「俳優 笠智衆 わたしと松竹大船撮影所」(1993年7月21日、SHV松竹ホームビデオ)

俳優 笠智衆 私と松竹大船撮影所
1993年7月21日新発売!! 2500円
1993年3月16日。享年88歳で、俳優・笠智衆は永遠の眠りについた。松竹に25年1期生として入所して以来、約70年間俳優一筋に生きた人生と言えよう。遺作は「男はつらいよ寅次郎の青春」。

『CINETIC』第1号(1993年7月30日発行、洋々社、248頁)

「グラビア 撮影監督・厚田雄春を送る」(1-5頁)
田中眞澄「追悼=厚田雄春 残響 厚田さんを偲んで」(36-37頁)
木村健哉「書評 前田英樹著『小津安二郎の家―持続と浸透』を読む」(222-226頁)

『キネマ旬報』No.1114、1993年9月下旬号「特別企画 小津安二郎 生誕90年」(1993年9月15日発行、キネマ旬報社、218頁)

「復元リニューアル、ニュープリントで蘇る小津作品」
「スナップでたどる小津安二郎監督」
「座談会 ドナルド・リチー・田中康義・川又昂・大嶺俊順 キャメラの前で正座した“小津の子供たち”」(19‐22頁)
「小津と語る 世界の映画作家が語る小津安二郎 ドキュメンタリー『小津と語る』より抜粋」
スタンリー・クワン「『東京物語』は、私に父を思い起こさせた」(23‐24頁)
アキ・カウリスマキ「私の墓石には、『生まれてはみたけれど』と刻みます」(24頁)
クレール・ドニ「『晩春』は大好きな作品です。私の人生の一部とも重なり合うようにも感じました」(25頁)
リンゼイ・アンダーソン「多くのイギリス人が、地上から2インチ離れた感じを持った」(25‐26頁)
ポール・シュレーダー「単純に見えるスタイルも、コピーすることは不可能です」(26頁)
ヴィム・ヴェンダース「彼の全作品が、偉大な一つの作品です」(27頁)
侯孝賢「小津監督はどうして時代に対してあんなにも近くに寄れたり、遠くから見たり出来たのか」(28頁)
「アンケート 小津安二郎を語る 井上和男、山田太一、森崎東、三村晴彦、羽田澄子、大林宣彦」(30‐32頁)
井上和男「小津安二郎・野田高梧の蓼科『有縁碑』」(33頁)
「小津安二郎生誕90年 関連上映・出版・イヴェント第一覧」(34頁)

都築正昭『小津安二郎日記 無常とたわむれた巨匠』(1993年9月20日発行、講談社、430頁)

「プロローグ」(9―13頁)
「第一章 憂い」(15―105頁)
「第二章 いのち」(107―139頁)
「第三章 親子」(141―166頁)
「第四章 人情」(167―186頁)
「第五章 家族」(187―250頁)
「第六章 しあわせ」(251―280頁)
「第七章 心たのしも」(281―348頁)
「第八章 ものの哀れ」(349―412頁)
「終章 男の背中」(413―420頁)
「あとがき」(421―423頁)
「主要引用参考文献」(424―425頁)
「小津安二郎監督作品一覧」(426―430頁)

シナリオ作家協会「野田高梧 人とシナリオ」出版委員会編『野田高梧 人とシナリオ』(1993年9月24日発行、シナリオ作家協会、430頁)

「シナリオ 晩春」(11―64頁)
「シナリオ 麦秋」(65―138頁)
「シナリオ 東京物語」(139―216頁)

『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』No.9(1993年9月25日発行、フィルムアート社、171頁)

「小津安二郎30―90」(22―71頁)
「シナリオ肉体美」(23―31頁)
「最初の小津」(36―45頁)
アラン・ベルガラ「立ちあがる男」(46―55頁)
山口英則「かつて隣にいた者へ」(56―59頁)
桜井通開「ファースト・サークル」(60―63頁)
坂本安美「無意識の仕草のように美しい」(64―67頁)
井上紀州「小津、中上、もうひとりの小津」(68―71頁)

『フィルムアート通信 Wassioy4』(1993年9月25日、フォルムアート社、8頁)

田中眞澄「コラム ワッショイの良心 例之酒癖一杯綺言映画篇その3 小津が死んで三日後に力道山が死んだ」(2頁)
丹野達弥「みだりに小津に近づくインテリに近づくな」(6頁)
HA「あらゆる評価を忘れ果て、みよう見よう、小津を観よう」(7頁)

松竹(株)映像版権部編『小津安二郎映画讀本 [東京]そして[家族]』(1993年9月25日発行、フィルムアート社、112頁)

小津安二郎「ぼくは「豆腐屋」だから豆腐しかつくらない」(表表紙裏)
ドナルド・リチー「小津安二郎は、長い間日本人によって最も日本的な映画監督と見なされてきたが、その作品は国際的に確かな地位を占めてもいる」(表表紙裏)
「東京物語の思い出」(2―7頁)
「遺文・小津安二郎」(8―11頁)
「斎藤良輔氏(脚本)に聞く」(12―15頁)
「東京 小津安二郎のいた場所」(16―21頁)
「川又昴氏(撮影)に聞く」(22―25頁)
「小津とその<家族>・その遺品」(26―34頁)
「現存36作品紹介」(35―107頁)
「小津安二郎略年譜1903~1963」(108―109頁)
「小津安二郎・失われた18作品」(110―111頁)
※小津安二郎生誕90年フェアを記念して、松竹が作成したもの。

『小津安二郎生誕90年フェア』リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映(1993年9月25日発行、渋谷松竹セントラル)

小津安二郎生誕90年フェア
リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映
9月25日(土)~10月8日(金) 当日700円均一、当別回数券3,500円
リニューアル・ニュープリント「東京物語」11月27日(土)よりロードショー

『小津安二郎生誕90年フェア「現存作品一挙上映」スケジュール』(1993年9月25日発行、渋谷松竹セントラル)

9月25日(土)~10月8日(金)

『OZU Retrospevtiveスケジュール』(1993年9月25日発行、渋谷松竹セントラル)

Sep.25~Oct.8

『小津安二郎生誕90年フェア』前売券(1993年9月25日発行、渋谷松竹セントラル)

小津安二郎生誕90年フェア
リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映
完全入れ替え制、6枚綴り、¥3,500

前売入場券『小津安二郎生誕90年フェア・特別企画「小津安二郎展』(1993年9月25日、松竹株式会社)

第6回東京国際映画祭協賛
小津安二郎生誕90年フェア・特別企画「小津安二郎展」
1993年9月25日(土)~10月3日(日)10:00~19:00
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム
松竹株式会社・東京新聞共催
500円(前売入場券)

松竹編『小津安二郎新発見』(1993年9月28日発行、講談社、301頁)

「小津安二郎の肖像と語録」(3-16頁)
「小津映画の名優たち」(21-82頁)
「小津映画の撮影現場 田中康義、清水富二、青木富夫」(83-118頁)
「小津安二郎交友録 立原りゅう、山内静夫、北川靖記、吉田喜重」(119-150頁)
「小津安二郎の生涯 小津ハマ、中井麻素子」(151-172頁)
「小津安二郎の秘密 今村昌平、川又昂、斎藤高順、浦岡敬一」(173-198頁)
「小津映画と私 大林宣彦、川本三郎、市川準、竹中直人、周防正行、加藤和彦、さだまさし」(199-214頁)
「小津映画全作品」(215-287頁)
「小津家家族図」(288頁)
「小津安二郎 年譜」(289-301頁)
※帯に、「松竹が総力編集!大船撮影所で発見された多数の未公開写真や遺族・関係者の新証言で綴る 『OZU本』の決定版!!写真四百枚収録」とある。

井上和男編著、松竹映像出版監修『陽のあたる家 小津安二郎とともに』(1993年10月1日発行、フィルムアート社、349頁)

「序にかえて 小津に惹かれて」8-15頁)
「笠智衆」(16-25頁)
「厚田雄春」(26-33頁)
「浜田辰雄」(34-45頁)
「佐藤忠男」(46-55頁)
「川喜多かしこ」(56-61頁)
「ドナルド・リチー」(62-67頁)
「小津新一」(68-83頁)
「山下登久・小津信三」(84-103頁)
「教え子たち」(104-111頁)
「奥山正次郎、慶光院俊、中井助三」(112-126頁)
「小津安二郎の手紙1 昭和2年8月29日、深川亀住町から友人置塩高に宛てたもの」(127-128頁)
「小津安二郎の手紙2 昭和2年10月3日、友人置塩高、吉田与蔵に宛てたもの」(129-131頁)
「伏見やえ」(132-147頁)
「佐々木康」(148-157頁)
「木下恵介」(158-161頁)
「斎藤良輔」(162-177頁)
「淡島千景」(178-183頁)
「三宅邦子」(184-189頁)
「岸恵子」(190-195頁)
「有馬稲子」(196-201頁)
「岡田茉莉子」(202-207頁)
「司葉子」(208-213頁)
「岸田今日子」(214-215頁)
「岩下志麻」(216-221頁)
「中村伸郎」(222-229頁)
「東野英治郎」(230-233頁)
「三上真一郎、桜むつ子、須賀不二男」(234-241頁)
「山内静夫」(242-249頁)
「野田静」(250-257頁)
「山内玲子」(258-271頁)
「今村昌平」(272-277頁)
「山田洋次」(278-283頁)
「横山隆一」(284-287頁)
「新藤兼人」(288-297頁)
「今日出海」(298-303頁)
「中井貴恵」(304-305頁)
「佐田啓二の『小津安二郎看護日記』(一部)」(306-309頁)
「杉村春子」(310-317頁)
井上和男「小津さんのこと」(318-349頁)
※「序にかえて」(14-15頁)には、「実は、この本の前半部は、私が『生きてはみたけれど-小津安二郎伝』(昭和五十八年松竹)をつくった際由縁の皆さんにインタビューした全テープを、録音技師・故吉田正太郎氏が再生し、故小津信三氏に寄贈したものを、奥さんの小津ハマさんが文字お越ししてくださったものである。」とある。

キネマ旬報社・オムロピクチャーズ編『小津安二郎集成Ⅱ』(1993年10月1日発行、キネマ旬報社、254頁)

「小津自身による文章・発言」(7‐68頁)
「作家論」(69‐120頁)
「撮影の現場から」(121‐132頁)
「スタッフ・キャストが見た小津」(133‐152頁)
「小津安二郎の死を悼んで」(153‐162頁)
「作品論」(163‐210頁)
「死後の再評価」(211‐226頁)
「小津への新しいアプローチ」(227‐254頁)

『小津安二郎生誕90年フェア』リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映(1993年10月9日発行、パラダイス・シネマ)

小津安二郎生誕90年フェア
リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映
10月9日(土)~10月22日(金) 当日700円均一、当別回数券3,500円
リニューアル・ニュープリント「東京物語」11月27日(土)よりロードショー
アメリカ村 Big Step 4F パラダイス・シネマ

『小津安二郎生誕90年フェア』リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映(1993年11月13日発行、横浜シネマリン)

小津安二郎生誕90年フェア
リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映
11月13日(土)~11月26日(金) 当日700円均一、当別回数券3,500円
リニューアル・ニュープリント「東京物語」11月27日(土)よりロードショー

『小津安二郎生誕90年フェア』ビデオ新発売(1993年11月21日発行、SHV松竹ホームビデオ)

”OZU”RETROSPECTIVE
小津安二郎生誕90年フェア 時間を越え、今、甦る!
好評発売中、22作品
11月21日新発売!!
特典付記念パック販売30本パック
8本パック

『小津安二郎生誕90年フェア リニューアル・ニュープリント32本一挙上映』(1993年10月16日、kYOTO朝日シネマ)

小津安二郎生誕90年フェア リニューアル・ニュープリント32本一挙上映
1993年10月16日(土)~29日(金)
●小津安二郎展/京都文化博物館にて12月開催予定
 小津安二郎の遺品、秘蔵写真、小津作品のスチール他、初公開のものも含めた本格的展示

『小津安二郎生誕90年フェア』リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映(1993年11月27日発行、松竹セントラル3)

小津安二郎生誕90年フェア
リニューアル・ニュープリント現存作品一挙上映
12月11日(土)~12月24日(金) 当日700円均一、当別回数券3,500円
リニューアル・ニュープリント「東京物語」11月27日(土)よりロードショー

『東京物語 同時上映「小津と語る」』(1993年11月27日発行、松竹株式会社)

 本年1993年は、小津安二郎監督が生誕して90年、また60歳の誕生日にその生涯を終えてから30年という記念すべき年にあたります。これを機会に、小津安二郎監督の代表作であり、日本映画が残した最高の遺産の一つでもある「東京物語」が全国ロードショーされることになりました。

 なお、今回のロードショーについては、小津安二郎について世界の映画界の第一線で活躍する映画監督7人が語るドキュメンタリー作品「小津と語る」を併映します。
 11月27日(土)よりロードショー

前売券『東京物語 同時上映「小津と語る」』(1993年11月27日発行、松竹株式会社)

”OZU”RETROSPECTIVE
同時上映「小津と語る」世界に誇る監督たちが今、小津に語りかける

テレホンカード『小津安二郎”OZU”RETROSPECTIVE』(1993年11月27日発行、松竹株式会社)

小津安二郎作品リスト
小津安二郎、東京物語
略歴 -蓼科日記より-小津安二郎

『小津安二郎生誕90年フェア 特別企画 小津と語る 第一稿』(1993年11月27日発行、松竹株式会社、68頁)

構成・脚本 田中康義
※発行日がないので、映画公開日を発行日とした。

『FB』創刊号1993秋(1993年11月10日発行、行路社、252頁)

杉山平一「小津安二郎の水平思考」(61-65頁)

紅林さかえ『随筆 うらじろ草子』(1993年12月1日発行、財経詳報社、209頁)

「百合・吾亦紅・おみなえし」(8-12頁)
「かえるの季節」(13-18頁)
「にせ縄文人の嘆き」(19-24頁)
「今宵は星も出ぬそうな」(25-30頁)
「虹」(31-34頁)
「秋来ぬと」(35-40頁)
「平成二年終りの日に」(41-46頁)
「エジプトの雀」(47-52頁)
「カタコンベ」(53-58頁)
「ポンペイのこと」(59-64頁)
「エリコ」(65-70頁)
「むだなこと、シルバーシート」(71-76頁)
「ない、ない、づくし」(77-83頁)
「梅干の季節」(84-89頁)
「明治・大正の演歌」(90-98頁)
「かたつむり」(99-103頁)
「親愛なるサウルス君」(104-109頁)
「野ら猫おすまとお引越し」(110-116頁)
「猫と新築ボロ家」(117-123頁)
「桜の園」(124-129頁)
「鼠と猫と犬」(130-136頁)
「日本人のルーツ」(137-143頁)
「秘境 ムスタン王国」(144-150頁)
「お盆のしきたり」(151-155頁)
「国際先住民年」(156-161頁)
「洗い張り」(162-167頁)
「沙羅・あけび・猫」(168-172頁)
「紅売り」(173-177頁)
「遠い日の想い出」(178-206頁)
「あとがき」(207-209頁)

『小津安二郎生誕90年フェア』小津安二郎展・名画鑑賞会(1993年12月3日発行、鎌倉芸術館)

 鎌倉芸術館開館記念事業
 幾多の優れた映画を創造し、鎌倉を終の棲家とした映画監督・小津安二郎。
 小津が創造した作品は、日本だけでなく世界的にも評価は高く、昨年、イギリスの権威ある映画誌Sight&Sound誌の、世界各国の著名批評家による映画史上ベストテンの第3位に、代表作「東京物語」が選出されました。
 本年は、小津安二郎の生誕90年、没後30年という年にあたります。鎌倉市では、鎌倉芸術館の開館記念事業として、「小津安二郎展」と「名画鑑賞会」を開催いたします。
 小津安二郎は、昭和27年、四十九歳の時に、北鎌倉の山ノ内に転居してきました。
 鎌倉には小津の仕事場である大船撮影所があるだけでなく、創作面でのパートナーである脚本家・野田高梧氏も住んでいました。
 鎌倉に居を構えてからの小津は、鎌倉在住の文化人たちの集まり「鎌倉ペンクラブ」などを通じ、里見弴、大佛次郎、今日出海、横山隆一、川喜多長政・かしこ夫妻らと交流を深めていきました。鎌倉での充実した生活は、小津の創作意欲を大いに高め、鎌倉転居の翌年には代表作「東京物語」を撮り、以降も、小津・野田のコンビにより数々の名作が生まれました。
 小津の遺骨は北鎌倉の円覚寺に葬られ、墓碑には「無」と刻まれています。小津安二郎は、鎌倉の誇る文化人の一人と言えるでしょう。
●小津安二郎展 93年12月3日(金)~12月2日(日)
●名画鑑賞会 93年12月10日(金)~12月12日(日)
主催・製作 鎌倉市
製作協力 松竹株式会社

『小津安二郎生誕90年フェア』(1993年12月11日発行、小津安二郎生誕90年フェア事務局)

奥山融(「小津安二郎生誕90年フェア」エグゼクティブ・プロデューサー 松竹株式会社代表取締役社長)「淡々と、そして悠々と」
生誕100年を迎える脚本家野田高梧氏
1993年3月16日 映画俳優 笠智衆氏逝く
小津安二郎作品リスト
小津安二郎プロフィール

田中眞澄編『全日記 小津安二郎』(1993年12月12日発行、フィルムアート社、861頁)

「1933年~1963年」(27‐815頁)
「付記/校異・映画題名・関連人名抄」(818‐855頁)
「解題」(856‐861頁)
※解題の冒頭を引用する。「本書は、小津安二郎(1903―1963)が生前に書き残した日記のうち、現存するすべてを公開し、この世界にも類稀れなる映画作家に対する、将来の新たな研究の進展に寄与することを、第一義的な意図として提供される。現存する小津の手帖及びノート類の中で、日記帳として認定し得るものは、断片的な記述に終わったもの、スケジュール表的な性格を併せ持つものも含めて、三十二冊に達する(日記的記述以外の目的に使用した日記帳は含めず、また一冊の日記帳で日記本体の他にスケジュール表へも日記的記述をしたものは、本書では別に区分している)。そのうち二十冊は小津家に残されていたものであり、十二冊は1989年に故下河原友雄氏未亡人宅で発見され、小津家に返還されたものである。三十二冊中三十冊(1935年そのニ、1963年そのニ以外)は、各種の小型の手帖式日記帳が使用されている。それらの日記帳の本文の全文を本書に収録した。現時点で読むことができる、小津安二郎の日記のすべてである。」
※画像は、特装限定版

『全日記 小津安二郎 栞』(1993年12月12日発行、フィルムアート社、13頁)

長井秀行「伯父からの手紙」(2―3頁)
山内静夫「追想」(4―5頁)
中井麻素子「小津先生のこと」(6―7頁)
※「蓼科日記」に記された子供の頃の中井貴恵の記述、ますこさんの記述掲載。
須賀不二男「ハムツイタ、デモヤクハナイ」(8―9頁)
清水富二「車夫馬丁はトリスを飲め!」(10―11頁)
立原りゅう「蓼科で」(12―13頁)

『キネマ旬報』No.1935 第1121号(1993年12月15日発行、キネマ旬報社、238頁)

特集:小津安二郎を生きなおすために(166―174頁)
西河克己「バトルロイヤル小津本縦断書評①たのしい小津安二郎入門書 松竹編 小津安二郎新発見」(167頁)
木村威夫「バトルロイヤル小津本縦断書評②多数の証言が作る小津の輪郭 陽のあたる家」(168頁)
井上和男「バトルロイヤル小津本縦断書評③加筆引用によって小津のリズムが壊された」(169頁)
富田均「バトルロイヤル小津本縦断書評④小津の製作動機を流れで追う作品解説が圧巻 小津安二郎映画讀本」(170頁)
武藤康史「バトルロイヤル小津本縦断書評⑤同時代の発言から一層開ける眺望 小津安二郎集成Ⅱ」(171頁)
中山信如「古書店にとっての小津書誌学 死去当時に少なかった小津文献中、光る装填本」(172―173頁)
筒井武文・阿部嘉昭「TV評「吉田喜重が語る小津さんの映画」吉田は小津の反復とズレを生きる」(173―174頁)

吉田喜重『吉田喜重が語る 小津安二郎の世界』(1993年12月、ジェネオンエンタテインメント、180分)

1993年NHKクリエイティブ+アドホックシステムズ作品/カラー/ビデオ(4×3)/ステレオ
45分×4回(NHK教育放送で「ETV特集」として1993年12月13日から16日まで4夜連続放映)

構成・演出   吉田喜重
制作統括    中村彰良・丸山健一
プロデューサー 黒川慶二郎・秦暢弘
撮影      前島一男
音響効果    田中稔
編集      高橋智子
映像技術    森田文雄・村岡弘規・大津雅久
取材      高嶋弘
映像資料協力  松竹
資料提供    鎌倉文学館・川喜多記念映画財団

第一回「サイレントからトーキーへ/映画との出会い 反復とずれ」
第二回「戦中戦後の軌跡/映画が言葉を発するとき」
第三回「『晩春』と『東京物語』/限りなく開かれた映像」
第四回「その短すぎた晩年/無秩序な世界につつまれて」

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