及川満「「早春」の頃(5)」(75-93頁)
「東京物語」(表紙)
松竹シネサロン開場一周年記念特別企画「小津安二郎シネフェア」
井上和男「特別寄稿 小津さんを想う-「海の水は何故塩辛いか」
映画会 出来ごころ 松竹蒲田作品 1933年無声(活弁トーキー)
監督 小津安二郎
主演 坂本武、伏見信子
解説 山田和夫
日時 1985年5月18日(土)13:30開場 14:00開演
会場 文京区立水道端図書館
「第一部 春」(7‐109頁)
「第二部 夏」(111‐203頁)
「第三部 秋」(205‐319頁)
「幻のシンガポール」(321-408頁)
「あとがき」(409‐414頁)
E・G・サイデンステッカー「解説」(415-422頁)
「演技派監督-小津安二郎」(161―163頁)
※一部抜粋する。「私が初めて小津作品に出演したのは、『若き日』というスキーを扱った学生ロマンス映画である。ちょうど、田中絹代さんと、九州、中国と御挨拶旅行の途中から急遽呼び戻されて、赤倉温泉スキー場へ出発した。この赤倉温泉が撮影の舞台になったのは、小津監督のキャメラを担当していた茂原英雄氏(後に茂原式トーキーの発明者)の実家が、赤倉温泉で旅館を経営していた関係である。小津監督も茂原キャメラマンも、赤倉スキー場で何度か滑っているということで、信越線田口駅へ降りた時は、鮮やかにスキーを熟していた。ところが私ときたら、スポーツは専ら野球の方で、スキーのスの字も知らない全くの素人である。小津監督の命令で、田口駅ですぐスキーを履かされたが、なんと一歩も歩けない。進もうとすると途端にスッテンコロリンである。」
「第Ⅳ講 三人の作家 小津安二郎/F・トリュフォー/鈴木清順」(137-228頁)
「小津安二郎1 『麦秋』をめぐって」(138-162頁)
「小津安二郎2 『東京物語』をめぐって」(163-183頁)
「小津を語っても不自然でない時代はジャック・ベッケルを忘却するという不自然の上に築かれている」(95―99頁)
「もうじき小津は外国へ行かないとみられなくなるかもしれない」(134―138頁)
「周防正行の『変態家族・兄貴の嫁さん』は必見の傑作であり、まだ見ることのできぬ黒澤清の新作とベストワンを競うだろう」(230―233頁)
「厚田雄春=レナート・ベルタ対談は創造的な観客が国境を越えて惹き起こした歴史的な事件である」(256―259頁)
「厚田雄春インタビュー 私は小津監督の「キャメラ番」でした」(聞き手:ヴィム・ヴェンダース)(49-53頁)
※1983年4が16日、ホテルプレジデント青山にて、「以上は、『東京画』の撮影に際して行われたインタビューである。ヴェンダースの準備した質問を蓮實が日本語にしてそれに厚田氏が答えている。映画では厚田氏の声と、ヴェンダースによるフランス語の解説がかなさり、『東京画』の最も感動的な部分を構成している。」という註が付けられている。
全面改稿された増補決定版!書下し120枚、未公開写真32頁。
「日本映画への視線-’66」(169-178頁)
「映画少年の夢-フランソワ・トリュフォーの冒険」(243-274頁)
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