全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

小津安二郎を巡る関連文献・資料

全て見る(2042件)

1961年の関連文献・資料

1961
『三巨匠回顧作品集 溝口健二・小津安二郎・木下恵介』(1961年2月発行、銀座松竹、12頁)

キネマ旬報主催、2月~4月、歌舞伎座前銀座松竹、
飯田心美「小津安二郎 小津作品の本質」(6-7頁)

『キネマ旬報』No.1090 第二七五号(1961年1月1日発行、キネマ旬報社、198頁)

表紙:ブリジット・バルドオ
山本恭子「岡田茉莉子と司葉子」(90-91頁)
「日本映画スチル・コンテスト(第10回)一位 秋日和 小尾健彦」(101頁)

『東宝映画』通巻第24号(1961年9月1日発行、東宝映画友の会・本部、50頁)

表紙:『新入社員十番勝負』船戸順、水野久美
「宝塚撮影所玄関にて、小津監督を中心に『小早川家の秋』出演者記念写真」(3頁)
「巨匠と原節子さん 『小早川家の秋』より」(19頁)
※「巨匠小津安二郎監督が初めて東宝でメガホンを執る『小早川家の秋』は、宝塚映画撮影所で快調の撮影を続けている。」原節子が椅子に座り、小津監督がその横に立つショット。小津監督はピケ帽にワイシャツ。

『東宝プレスシートNO.140 小早川家の秋』(1961年10月発行、東宝、7頁)

「スタッフ、キャスト、かいせつ」(1頁)
「ものがたり」(2頁)
「宣伝ポイント、特殊宣伝案、特殊宣伝プラン、放送文案」(3頁)
「宣伝文案、基本宣材、各館の宣伝対策アンケート」(4頁)
「完璧を狙う名匠の演出、スター順位」(5頁)

『小早川家の秋』(1961年、東宝)

昭和36年度芸術祭参加
小津安二郎(松竹)監督作品 総天然色 
東宝に初めて咲く小津芸術!絢爛の十六大スターで描く錦秋に薫る空前の名篇
392×540

『TAKARAZUKA STUDIO MAIL』No.130(1961年、宝塚映画製作所宣伝課)

日本映画界の至宝 小津安二郎が初めて東宝で創る薫るばかりの芸術大作
小早川家の秋
宝塚映画創立10周年記念・15大スタアによる豪華配役!!
スタッフ、キャスト、解説、物語、小早川家の人びと

『キネマ旬報』No.1110 第二九五号(1961年10月1日発行、キネマ旬報社、182頁)

表紙:ステラ・スティーブンス
「全面広告 小早川家の秋」(44-45頁)
西川鯉三郎「RELAY SPEECH 鏡獅子の思い出」(47頁)
※「一部抜粋する。映画で思い出すのは、松竹で、師匠六代目の鏡獅子を映画に撮ったことです。師匠のスタンド・インでカメラの前で何度も踊らされ、あげくの果て、蒲田の撮影所まで引っ張って行かれて、フィルムの編集を夜通し手伝わされ、ふらふらになりました。監督はたしか、私の崇拝する小津さんだったと思いますが、小津さんはこき使われた当時の私(尾上しげる)を思えていらっしゃるでしょうか。」

『東宝映画』通巻第25号(1961年10月1日発行、東宝映画友の会・本部、82頁)

表紙:原節子
「『小早川家の秋』キャスト、ストーリー」(38頁、47頁)
団令子「私は、すごくついてるの!」(56頁)
「スタア対談☆連載第12回 姉妹みたいに仲良く楽しく! 原節子、司葉子」(68―69頁)
※一部抜粋する。「小津監督の印象 原「そればかりじゃないでしょ。小津組も二度目だから、馴れてきたせいもあるのよ。」司「そうね。初めの時は、小津先生て、とても厳しい人だってお聞きしてたんで、お目にかかるまではびくびくしてたの。」原「演出家として厳しいのね。普段はとても優しい。時に女性にはお優しい先生だけど。」司「原さんは小津先生の作品に出られるのは、もう六本目だから、本当に落ち着いていらっしゃる。」原「私だって、一番最初は怖かったわ。だけど、それはお芝居に関してだっていうことが分かったの。それに、一本目は精神的にいたわって下さるの。」司「今度は前より細かく注文が出たわ。やはり最初の時とは違うのね。そういえば大船へ通った頃は、毎日セットが終わると、よくお話ししたわね。」原「そうね。あの時以来、運転手さん同志も仲良くなってね。」司「ほんと。でも、原さんにはいろいろお話を伺って、とてもプラスになったわね。」原「先生はお仕事に対してほんとうに厳しいから、意味のないお芝居をしようものなら、何回でもやり直しさせられるわ。たえず本当のお芝居を求めていらっしゃるから、こっちが本気でやっているかどうかを、ちゃんと見抜いていらっしゃるの。」 

『小早川家の秋』(1961年10月発行、東宝、2頁)

「小津安二郎監督作品
スタッフ、きゃすと、ものがたり
かいせつ、香気はなつ小津芸術の粋」

完成記念ライター『小早川家の秋』(1961年、東宝株式会社関西支社)

HIGH QUALITY LIGHTER PENGUIN製
銀箱

『「小早川家の秋」完成記念色紙』(1961年、東宝株式会社)

「小早川家の秋」完成記念色紙
サイン 小津安二郎
原節子、司葉子、白川由美、団令子、新珠三千代、小林桂樹、加藤大介、宝田明、森繫久彌、中村鴈治郎

団扇『小早川家の秋』(1961年、東宝株式会社)

小津安二郎が東宝で初めて創る 小早川家の秋
小早川家の秋で華麗に競う十大俳優 サイン

特別御鑑賞券『小早川家の秋』(1961年10月発行、東宝)

特別御鑑賞券『小早川家の秋』(1961年10月発行、東宝)
東宝に初めて咲く小津映画!十六大スター空前の競演!
150円(当日200円)

会計伝票広告『小早川家の秋』(1961年10月29日、東京銀座三愛札幌店)

会計伝票広告「小早川家の秋」
※裏がレストランの会計伝票となっている、卓番、何名様、係、お召し上がり物、数量、金額、御会計とあり、実際、11月17日に、ハンバーグ2、ライス2と書かれている。東宝による「小早川家の秋」の宣伝への力の入れ方を知ることのできる資料である。

『小早川家の秋』(1961年10月29日発行、東宝株式会社、1頁)

スタッフ、キャスト、かいせつ、ものがたり

『小早川家の秋』台本(1961年10月29日発行、東宝株式会社、99頁)

「スタッフ、キャスト」7頁
a-22,b-22,c-22,d-26
発行日がないので、封切日とした。

『小早川家の秋』(1961年10月29日発行、東宝株式会社、10頁)

表紙「原節子と司葉子」
「かいせつ、すたっふ、きゃすと、」「完成された芳醇な映画美-試写をみて-」(1頁)
「この町の 小早川家の 酒倉よ 風吹きぬけて 秋は立つらし 小津安二郎」(2頁)
「日本映画・演劇陣をすぐった16大スター華麗な競演!小津名匠初の東宝作品なればこそ」(3―4頁)
「ものがたり」(5―6頁)
「芸術院賞に輝く映画の神様」(7―8頁)
野田高梧「今度の仕事」(9頁)
 

『小早川家の秋』(1961年10月29日発行、東宝株式会社、12頁)

表紙「原節子、司葉子、新珠三千代、白川由美、団令子、中村鴈治郎、小林佳樹」
「すたっふ、きゃすと、解説」(1頁)
「梗概、小早川家の人びと」(2―3頁)
「小津安二郎監督」(4頁)
野田高梧「今度の仕事」(5頁)
「小津安二郎作品年表」(4―5頁)
「小早川家の秋 主たる登場人物とその役柄」(6―7頁)
豊田四郎「『木場』と小津監督」(8頁)
「「小早川家の秋」に寄せられた各界の賛辞 池田弥三郎、奥野信太郎、河盛好蔵、小絲源太郎、ドナルド・リチィー」(9頁)
「話題の頁 酒よし本よし女よし、森繁ダンナも大いに勉強、BG役に張り切る司葉子、名画を描く画家のように、”カン”のよい令子ちゃん、厳しいがやさしい小津先生、総額一千万円の名画、エレガント競う美人スター」(10―12頁)

『上映契約書 小早川家の秋』(1961年10月29日発行、東宝株式会社、4頁)

上映契約書(第一条~第十一条)、上映料金他

『Early Autumn』(1961年10月発行、Toho Company Ltd.,8頁)

「梗概、スタッフ、キャスト」(4-6頁)
発行日がないので、便宜的に日本の封切日とした。

『東宝映画』通巻第26号(1961年11月1日発行、東宝映画友の会・本部、50頁)

表紙:『野盗風の中を走る』の夏木陽介、佐藤允、市川染五郎
「『小早川家の秋』明眸の二名花 原節子・司葉子」(19頁)
「小早川家の秋 ストーリー、スタッフ、キャスト」(20―21頁)
※スチル5葉、演出する小津監督ショットあり。

『キネマ旬報』No.1111 第二九七号(1961年11月1日発行、キネマ旬報社、146頁)

表紙:ジョーン・コリンズ
天津乙女「RELAY SPEECH 秋のタカラヅカ」
※「一部抜粋する。小津安二郎先生からバトンが廻ってまいりました。小津先生とは去る三十三年度の紫綬褒章を首相官邸で御一緒に頂き、その節、私のほんの小さい頃の舞台を観て下さったお話を伺って、それ以来最近宝塚で「小早川家の秋」を撮影されてますのでお目にかかる機会が久方ぶりでやってきたのですが、余り数多く見ない日本映画ですけれど、小津作品は必ず拝見しております。」

『東宝 劇場宣伝心得帖 1961 No.11』(1961年11月発行、東宝株式会社、16頁)

表紙「小早川家の秋」
「自信に満ちて芸術大作誕生!『小早川家の秋』の小津名匠の風貌」(1頁)
「小早川家の秋」(かいせつ、ものがたり、スタッフ、キャスト、宣伝ポイント、特殊宣材プラン、特殊宣伝プラン、宣伝文案)(2―3頁)

『キネマ旬報』No.1113 第二九八号(1961年11月15日発行、キネマ旬報社、146頁)

表紙:ソフィア・ローレン
原節子「RELAY SPEECH 宝塚のこと」(39頁)
※「冒頭を抜粋する。これまでロケーションなどで、地方に行ったことはありますが、「小早川家の秋」のように一本、家を離れ、部屋ずまいをしたのは初めてのことなので、ずいぶんと疲れました。しかし撮影が九部通り終わったある晩、小津先生、天津乙女さん、寿美花代さん、明石照子さんと過ごした楽しい一晩のことは、忘れ得ない思い出です。」

「旬報万年筆 小津映画は小津映画である」(40頁):だがここで物語以上に大きな役目をはてしているのが独自の画面構図であり一分一厘の狂いもゆるさない形式美への整頓感が終始画面上に息づいている。小説で言えば、文体のきびしさに似たものであろうが、これをどんなときにも堅持しているところはさすがに小津らしい。開巻映し出されるタイトルは例によって薄褐色の布地に浮き出させ、以下話の途中にも大阪はじめ関西の街上風物だけのインサートを入れる。この手法は東宝だろうと大映だろうと変わらない。まさしくその断片は小津以外だれもやらないカットである。どこで作っても変わらないこの行き方を押し通すということは美術や文学のような個人芸術の場合ならとにかく映画のごとき集団の総合力を必要とする芸術、おまけに撮影所によってカラーの違う職場の場合など並大抵なことではないと思う。それをあえてつらぬき自己のスタイルを崩さぬところは今日の邦画界の現状の中で異例といっていい。

小倉真美「『小早川家の秋』に見る小津映画の特質」(68-69頁)

『キネマ旬報』No.1114 第二九九号(1961年12月1日発行、キネマ旬報社、146頁)

表紙:デブラ・パジェット
「小早川家の秋」鎌倉文士試写会(12頁)
小津安二郎監督の「小早川家の秋」を見る会が10月23日鎌倉の市民座で開かれ、鎌倉文士など多数が鑑賞した。左より、中村登、小津、里見弴、高見順、伏見晃の諸氏。

『キネマ旬報』No.1116 第三〇一号(1961年12月15日発行、キネマ旬報社、150頁)

表紙:リタ・モレノ
岡本博「日本映画批評 小早川家の秋」(79頁)

このホームページ内のテキスト・画像の無断使用はご遠慮下さい。