全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

小津安二郎を巡る関連文献・資料

全て見る(2080件)

1960年の関連文献・資料

1960
『映画評論第十七巻第一号』(1960年1月1日発行、映画出版社、150頁)

戸井田道三「小津安二郎と「浮草」」(92-93頁)

『演劇百科大事典全六巻 平凡社』案内(1960年2月発行、平凡社、18頁)

発行案内であるが、そのなかに、「推薦者のことば」があり、小宮豊隆、久保田万太郎、藤原義江、大谷竹次郎、小津安二郎、千田是也、菊田一夫、原安三郎、市川猿之助、水谷八重子、戸坂康二の11名の言葉がある。

『週刊サンケイ』第九巻第九号通巻425号(1960年2月15日発行、産業経済新聞社、94頁)

表紙:岩田専太郎
「ニュースの顔 溝口賞を受けた小津安二郎」(51-53頁)
グラビア「絵や骨董品を集めるのは好きだが、溝口の骨董趣味は私より一枚上だったと絵を手入れしながら故人の思い出を語る」(51頁)
「演出の厳格さでベテランのスターを震え上がらせる巨匠も、仕事を離れれば静寂を愛する好々爺である。」(52頁)
ご自宅で着物姿の小津監督(撮影:田沼武能)

『キネマ旬報』No.1080 第ニ六五号(1960年8月15日発行、キネマ旬報社、149頁)

「キネマ旬報 無題欄」(58頁)
中川信夫「小津安二郎」(58頁)
「今夜はすこし酔っております。麦酒を二本のみました。
むかし、おそらくは三十幾年前です。京都、第二京極の
小便くさい館で、無声映画「宝の山」を見ました。それが、
小津安二郎ファンになるキッカケでした。
三十年ぶりで、先夜、その、小津安二郎と或るバーでのむ
チャンスがありました。むろん小生と二人でなく、誰かが
同座しました。
小津安二郎は、理屈を、ひとつもいわなかったのです。
私淑ということば。
それがぴたりとわたくしには当てはまります。「宝の山」
から後は、見おとした作品はありません。
要之、小津安二郎と同座したよろこびを伝えれば、以て、
冥すべき(ママ)と思います。
小津安二郎は、ノッポで、小津安二郎は酒をのみ、
小津安二郎は、いつも小津安二郎で、小津安二郎は、野田
高梧と仲よしで、小津安二郎は、じぶんの道をまっすぐにつっ走るひとで、
小津安二郎は、日本の生んだ最も、ユニイクな映画監督で、
小津安二郎は、
小津安二郎は、
小津安二郎は、
ああ、
小津安二郎は、
小津は、
安二郎は、
ウソがいえない人だ。
小津安二郎は、
小津安二郎は、
千手観音じゃない。
小津安二郎ヨ、
ここらで一寸ねむります。
註曰(ダビング中で、すいみん不足で、とてもねむいです。)」
「あの日 私はこうしていた!」(64―83頁)
小津安二郎「酒と敗戦」(68―69頁)

『生きる女性』第一巻第五号(1960年9月1日発行、実話出版株式会社、110頁)

表紙:大空眞弓
「ホッとした、わたしの”秋日和” 松竹初出演の司葉子の表情」(6―7頁)
※「原節子と司葉子」「第3ステージで台本を読む司葉子」「大船撮影所の前で司葉子」「原節子と司葉子を演出する小津監督、厚田雄春」

『キネマ旬報』No.1081(1960年9月1日発行、キネマ旬報社、148頁)

表紙:ルアナ・パットン
「大人の映画を 「秋日和」撮影の小津監督 大いに語る」(66頁)

『サンデー毎日』第39年第38号通巻2164号(1960年9月18日発行、毎日新聞社、94頁)

「映画特集 秋の話題作 秋日和」(46頁)
「ヌーベル・バーグ映画が流行しているなかでこれは、あくまでオーソドックスな手法で詩情と格調の高い作品である。東宝のドル箱スター司葉子の小津作品初出演も話題になったが、一年一作の小津監督としては、めずらしい早撮りでスタッフを驚かせている。(司葉子、小津監督、岡田茉莉子のグラビア)

『週刊平凡』第二巻第三十八号(1960年9月21日発行、平凡出版株式会社、108頁)

表紙:アルフレッド・ヒッチコック、久我美子
「結婚四年目!裸になった佐田啓二」(22―25頁)
※最後に、小津監督の『秋日和』出演についての言及がある。
「井戸端パーティー 『秋日和』撮影記念懇親会」(101―103頁)
※「古井戸にナベをのせた即席テーブルをかこみ 風流な野外パーティー ひぐらしの声もひときわ高い初秋の夕べ 鎌倉の里見邸に集まった映画人たち 左から原節子、里見弴、岡田茉莉子、小津安二郎、司葉子、佐田啓二」(101頁)、「終始モクモクと鳥ナベに専念する佐分利信とまりちゃん、中村伸郎」、「里見弴が渋いノドを聞かせれば、この夜、最高にごきげんの原節子が音頭を取り、全員手拍子をあわせるという賑やかさ」(102頁)、「手品を見せる中村伸郎」、「まあまあすいません、恐縮する原節子にエプロンをかける里見弴、小津安二郎」(103頁)

里見弴『秋日和』(1960年10月10日発行、角川書店、245頁)

「秋日和」(4―59頁)
「藝者に出る」(61―104頁)
「ひと昔」(105‐136頁)
「あてどなく」(137―245頁)
※帯に「彼岸花」姉妹篇、松竹映画化とある。

『冨士松竹ニュース』No.111(1960年10月19日発行、熊本市新市街 冨士松竹、4頁)

名匠小津安二郎監督が贈る豪華配役の最高感動名作!!
総天然色 監督小津安二郎 秋日和
11月15日封切!! かいせつ

『美術雑誌 三彩』第132号(1960年11月1日発行、三彩社、78頁)

映画『秋日和』によせて
里見弴「原作者として」(55-56頁)
東山魁夷「画家の立場から」(56-60頁)
小津安二郎「監督として」(60頁)
※冒頭を抜粋する。
「最近、一段と、カラー・フィルムが進歩して、奇麗な色が出るようになったのと、僕自身、絵が好きなものですから、今度の作品『秋日和』には、いろいろ、諸先生の本物を使わせて頂きました。
 やっぱり、模写とか複製とは違った色感の厚みが出て大変愉しいのです。
 セットでは、日本間の床の間など、手数をかけても甚だ貧弱ですが、それに本物の絵画が掲ると、大変色彩が綺麗な上に、セットそのものも、がっちりと落ち着いた本建築に見えて来るのです。今度は、岡村多聞堂さんの御好意で、セット総体の配食からそれにふさわしいものを選んで使わしていただきました。岡村さんの装額が、絵を引き立て、その絵がセットを大変引き立ててくれました。…」(60頁)

『松竹ニュース』No.116 「秋日和 明日はいっぱいの果実 特集号」(1960年11月1日発行、松竹株式会社映画宣伝部、4頁)

「日本映画界が誇る三大女優の顔合わせ 美人スタアに囲まれて スピーディな小津演出」(1頁)
「日本映画界の至宝小津監督と最高の豪華スタア達」(2-3頁)

OFNA TIMS No.105「秋日和」(1960年、松竹大船撮影所宣伝課)

38×51㎝
総天然色 アグファ松竹カラー 芸術祭参加作品 秋日和
里見弴原作 小津安二郎監督
最高の豪華配役で美しい母娘の情愛を描く待望の名篇
日本映画界が誇る三大女優 岡田茉莉子、司葉子、原節子 待望の初顔顔合わせ
美人スタアに囲まれて、スピーディな小津演出
さながら日本美術展、燦然と光茫を放つ ファン垂涎の名画、二十数点
念願の小津作品に張り切る 初出演スタア達の異常なファイト

画像はその上段の一部。

『秋日和』(1960年11月、松竹株式会社)

総天然色 母と娘の美しい愛情と周囲の人々の善意を描く感動の名作
原作:里見弴 脚本:野田高梧・小津安二郎
秋日和

プレスシート『秋日和』(1960年11月、松竹関西支社宣伝課)

名匠小津安二郎監督が贈る豪華配役最高感動名作!
35年度芸術祭参加作品 脚本・監督・小津安二郎
総天然色 秋日和
解説、スタッフ、キャスト、物語、文案、放送文案

『秋日和』(宣伝用縮刷シナリオ)(1960年11月13日発行、松竹、41頁)

二段組、裏表紙に、「『秋日和』の見どころ」あり。
※発行年がないので、封切日を発行日とした。

『秋日和』(縮刷シナリオ)(1960年11月13日発行、松竹、40頁)

二段組、発行日がないので、封切日とした。

『SHOCHIKU PRESS 秋日和』(1960年11月13日発行、松竹株式会社映画宣伝部、4頁)

「スタッフ、ものがたり、かいせつ」
「宣伝文案」
「配列表」

『松竹NEWS 秋日和』(1960年11月13日発行、松竹株式会社、6頁)

表紙:司葉子、岡田茉莉子、原節子
「ものがたり、かいせつ」(1頁)
「スタッフ、キャスト」(2頁)

『秋日和』(1960年11月13日発行、松竹株式会社、4頁)

「スタッフ、キャスト、物語、解説、スピーディな小津演出」(2-3頁)

『秋日和』(1960年11月13日発行、松竹株式会社、12頁)

表紙:司葉子、岡田茉莉子、原節子
「美人スタアに囲まれて スピーディな小津監督 解説」(1頁)
「日本映画が誇る、岡田、原、司の素敵な顔ぶれ! 初顔合せでテレる」(2-3頁)
「キャスト 物語」(4-5頁)
「グラビア5カット」(6-7頁)
「撮影落穂集 素敵だった日本一デラックス結婚式、絶好の秋日和に軽井沢ロケ」(8-9頁)
「さながら日本美術展、名画二十数点、芸術的な価値の高い 素朴な民芸衣裳」(10-11頁)
「名匠の偉大な足跡、小津安二郎作品年表」(12頁)
発行年がないので、封切日とした。

『秋日和』(1960年11月30日、中央松竹)

総天然色・芸術祭参加作品・小津安二郎監督作品
母ひとり嫁ぐ日近し処女の胸に去来する惜別の哀しみ‥
名匠小津が豪華配役で描く日本美と情愛の映画芸術‥
待望一年余名所小津安二郎監督が今秋堂々放つ里見弴の最高作の映画化!世界のトップレベルを抜いた驚嘆すべき名演出が、邦洋全ファンを唸らせ本年のベストを約束する!

『芸術新潮』第十一巻第十二號(1960年12月1日発行、新潮社、298頁)

「座談会 映画と文学と絵画 小津作品「秋日和」をめぐって」(小津安二郎、里見弴、東山魁夷、飯田心美)(242-247頁)

『近代映画』第16巻第13号通巻194号(1960年12月1日発行、近代映画社、202頁)

表紙「司葉子」
「秋日和 松竹作品」(178-179頁)
※物語、解説。
「一面広告 秋日和」(裏表紙裏)

『キネマ旬報』No.1088「日本映画監督特集」(1960年12月10日発行、キネマ旬報社、204頁)

「グラビア小津安二郎」(1頁)
※「映画とは、一人の人間の、ほんとうの個性を描くものだ-と小津監督は語っている。ほんとうの人間は、いくらそれを行動の上で、どぎつく描いても描ききれない。喜怒哀楽だけを一生けん命写し取ってみても、それで人間のほんとうの心、気持ちが現わせたとはいえない。要はその人間の風格を出すことだ。これが小津監督の、いつも変わらざる人間観、芸術観である。」
飯田心美「小津安二郎 低徊、ユーモア、端正」(28-29頁)
「小津安二郎小伝」(29頁)
小津安二郎「映画の味、人生の味」(30-35頁)

このホームページ内のテキスト・画像の無断使用はご遠慮下さい。