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小津監督を巡る文献・資料

小津安二郎を巡る関連文献・資料

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1928年の関連文献・資料

1928
『蒲田週報』第百八號(1928年1月15日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 次回作品準備中」(4頁)

『蒲田週報』第百九號(1928年1月29日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 次回作品準備中」(4頁)

『蒲田週報』第百十號(1928年2月5日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 次回作品準備中」(4頁)

『蒲田週報』第百十二號(1928年2月19日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、6頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 次回作品準備中」(4頁)

『蒲田週報』第百十三號(1928年3月4日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 次回作品準備中」(4頁)

『蒲田週報』第百十四號(1928年3月11日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、6頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 次回作品準備中」(4頁)

『美都里ニュース』第十四號(1928年3月16日発行、水戸泉町美都里館)

「新進小津安二郎監督昇進第一回力作
脚色:野田高梧 撮影:青木勇
吾妻三郎・小川國松主演 近日大公開」

『蒲田週報』第百十五號(1928年3月18日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 次回作品準備中」(4頁)

『蒲田週報』第百十六號(1928年3月25日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組次回作品準備中」(4頁)

『蒲田週報』第百十七號(1928年4月1日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 次回作品準備中」(4頁)
※表紙の発行日が前号と同じ、4頁では正しい表記となっている。

『蒲田週報』第百十八號(1928年4月15日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 監督自ら原作脚色の學生喜劇『若人の夢』に着手齋藤達雄、雲井鶴子、吉谷久雄、久米順子、阪本武、大山健二の大共演。」(4頁)

『蒲田週報』第百十九號(1928年4月22日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「若人の夢
原作脚色監督 小津安二郎
撮影     茂原英雄
配役
W大學生岡田長吉 齋藤達雄
その戀人美代子 若葉信子
W大學生加藤兵一 吉谷久雄
その戀人百合子 松井潤子
岡田の父 阪本武
洋服屋古川 大山健二
解説
学校外に於ける学生気質を最も巧みに描写された映画で流石に学生生活に体験のある原作者だけに細緻な点までも注意されている。新人連の大共演で銀座街頭、日比谷公園、井の頭公園、早稲田の学生街、靑バスなど取り入れられ、ユーモアな喜劇である。
略筋」(2-3頁)
「スタヂオ通信 ◆小津組 『若人の夢』撮影中。」(4頁)

『高千穂館ニュース』No.90(1928年4月28日発行、高千穂館、4頁)

廣島市高千穂館「松竹キネマ蒲田特作映画『若人の夢』全六巻 原作脚色監督:小津安二郎 撮影:茂原英雄 キャスト」(2-3頁)
発行日がないので、封切日とした。

『電気舘ニュース』No.69(1928年4月29日発行、浅草電気舘、12頁)

「若人の夢 原作脚色監督 小津安二郎 撮影 茂原英雄
 配役
 W大學生岡田長吉 齋藤達雄
 その恋人 美代子 若葉信子
 W大學生加藤兵一 吉谷久雄
 その恋人 百合子 松井潤子
 岡田の父     坂本武
 洋服屋古川屋   大山健三
 梗概」(8頁)

『蒲田週報』第百二十號(1928年5月6日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 『若人の夢』撮影中」(4頁)

『蒲田週報』第百二十一號(1928年5月13日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタヂオ通信 ◆小津組 『若人の夢』を完成し続いて『女房紛失』の制作に着手した。これは映画時代誌の募集に当選せる物で、脚色は吉田百助である。」(4頁)

『電気舘ニュース』No.72(1928年5月18日発行、浅草電気舘、12頁)

「スタヂオだより
小津監督 第一(ママ)回作品『若人の夢』を完成して評判が好かったので、次回は映画時代当選作品玄野斧之助原作『女房紛失』に着手することに決定致しました。脚色は吉田百助氏で主演はナンセンス喜劇で売出した齋藤達雄、岡村文子、松井潤子などの新進揃いです。」(7頁)

『蒲田週報』第百二十二號(1928年5月20日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「女房紛失 
原作 高野斧之助
脚色 吉田百助
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
配役
彼(譲次)  齋藤達雄
彼女(由美子)岡村文子
名探偵(車六芳明)國島荘一
泥棒(有世流帆)菅野七郎
伯父(外科院長)阪本武
探偵の助手 關時男
譲次の妻曜子 松井潤子
バナナ屋 小倉繁
解説 映画時代(本年四月號掲載)の懸賞脚本に当選せる物で、劇筋は變轉奇抜の最もスピードある一種の喜劇化された探偵劇とも見られる。千駄ヶ谷原宿、青山の山の手方面へロケーションに出かける筈。尚新進の茂原技師が鮮やかなキャメラワークで愉快なトリックを用いるという。
略筋」(4頁)
「スタヂオ通信 ◆小津組 『女房紛失』撮影中。」(4頁)

『キネマ旬報』No.298(1928年6月11日発行、キネマ旬報社、82頁)

表紙:リア・デ・ブティ
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(6月2日調査) 小津安二郎氏は、引き続き既報「女房紛失」の監督中である。」(77頁)

『横濱角力常設館』第五巻第二十六號(1928年6月15日発行、横浜角力常設館、4頁)

「女房紛失 
原作 高野斧之助
脚色 吉田百助
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
配役
梗概 曜子という美しい妻があるにも関わらず日夜遊蕩気分に浸っている不埒な青年彼の名は譲次と呼ばれた彼の妻曜子は夫のこの頃の放蕩に持て余し泣いて伯父に訴えた。」(3頁)

『電気館ニュース』No.76(1928年6月15日発行、浅草電気館、12頁)

「映画順序 一女房紛失 説明 近江錦堂、菊池一郎」(3頁)
「女房紛失 映画時代懸賞当選脚本
 原作 高野斧之助
 脚色 吉田百助
 監督 小津安二郎
 撮影 茂原英雄
 配役 彼(譲次)    齋藤達雄
    彼女(由美子)  岡村文子
    名探偵(車六芳明)國島荘一
    泥棒(有世流帆) 菅野七郎
    伯父(外科院長) 阪本武
    探偵の助手  關時男
譲次の妻曜子  松井潤子
バナナ屋  小倉繁    
梗概

『ロイドのスピーディ・高杉晋作・女房紛失』(1928年6月15日発行、基隆劇場、1頁)

「蒲田独特映画 監督・小津安二郎 齋藤達雄・松井潤子主演 女房紛失」
発行日がないので、封切日とした。

『さっぽろ、たぬきこうぢ遊楽館週報かがやき』第八十二號(1928年6月15日発行、遊楽館、8頁)

「映画時代募集 第一等当選脚本 かまた喜活劇 女房紛失 全巻 原作:高野斧之助 脚色:吉田百助 監督:小津安二郎」(7頁)
発行日がないので、封切日とした。

『蒲田週報』第百二十三號(1928年6月17日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

スチル『女房紛失』岡村文子・斉藤達雄(3頁)
「スタジオ通信 小津組『女房紛失』を完成。」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百二十四號(1928年6月24日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百二十五號(1928年7月1日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 池田、大久保、蔦見、重宗、五所、齋藤、佐々木、小津の各組は次回作品準備中。」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『映画』第四巻第七号(1928年7月1日発行、大正通信社、46頁)

表紙:都さくら
現代劇『女房紛失』グラビア(13頁)
※立派な奥様があるにも拘らず、モガと合乗りで、ドライブしたり、踊ったり、日夜遊蕩気分に浸っている青年彼‥斎藤達雄さん、それを苦にして、家庭をまもり乍ら様々と心を砕く、お気の毒な賢夫人彼女‥松井潤子さん、新人小津安二郎氏が監督した、變轉奇抜な而もスピードある正喜劇です。」
岡村文子さん『女房紛失』(16頁)

『THEATRE DE TOYO』VOL.4 NO.30通號第百九十三號(1928年7月5日発行、廣島千日前東洋座、4頁)

「松竹蒲田特作 女房紛失全六巻 映画時代所載 原作:高野斧之助 シナリオ:吉田百助 デレクター:小津安二郎 キャメラ:茂原英雄 解説:吉見健一郎 キャスト」(2-3頁)

『蒲田週報』第百二十六號(1928年7月8日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『キネマ旬報』No.301(1928年7月11日発行、キネマ旬報社、92頁)

表紙:ルネエ・アドリイ
北川冬彦「主要日本映画批評 女房紛失」(74頁)
※一部抜粋する。「現代笑劇。このストオリイは「映画時代」(本年四月)の懸賞募集当選作なのであるが、これでは決して募集当局者を満足せしめえたものではなかろう。凡作である。脚色も一寸気が利いているが(ラストの字幕の如き)あへて推賞するほどのものではないし、監督もいたづらにディテイルに凝りすぎて失敗している。」「とは言え、この映画は所謂「蒲田独特の五巻もの」としては、決してわるい出来のものではない。」
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(7月1日調査)小津安二郎氏の次回作品は未だ決定に至らず」(83頁)

『蒲田週報』第百二十七號(1928年7月15日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百二十八號(1928年7月22日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百二十九號(1928年7月29日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「撮影中の各組如左 野村組、牛原組、島津組、大久保組、清水組、五所組、齋藤組、佐々木組(小津組記述なし)」(2頁)
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百三十號(1928年8月5日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百三十一號(1928年8月12日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 『カボチャ』撮影中」
画像:©松竹株式会社

『電気館ニュース』No.85(1928年8月17日発行、浅草電気館、16頁)

「スタヂオだより 小津監督、北村小松氏脚色の『かぼちゃ』と題する喜劇に着手しました。主演は斎藤達雄、日夏百合繪、小櫻葉子さんなどであります。」(10頁)

『蒲田週報』第百三十二號(1928年8月19日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「笑劇 カボチャ」(2‐4頁)
原作監督 小津安二郎
脚色 北村小松
撮影 茂原英雄
配役 山田藤助 齋藤達雄
   その妻かな子 日夏百合繪
   長男一男 半田日出丸
   妹ちえ子 小櫻葉子
   社長 坂本武
解説 巧みに南瓜を取り扱った喜劇で、小津監督苦心の原作である。手凡な内容ではあるが下級社員の生活を如実に見せ、諷刺、比喩笑いの裡に観者に力強い何ものかを暗示し訓諭している映画である。
略筋
画像:©松竹株式会社

『キネマ旬報』No.305(1928年8月21日発行、キネマ旬報社、92頁)

表紙:メエリー・ピックフォード
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(8月13日)小津安二郎氏は「女房紛失」を製作して以来久しく休養を続けゐたるが此程氏自ら原作したものを北村小松氏脚色の下に撮影を開始した。モダンボーイ、モダンガールが南瓜を取り巻いて演ずる滑稽の数々を描いたもので題名は「南瓜」主演は新進の珍優齋藤達雄、その他助演の顔ぶれとしては日夏百合繪、半田日出丸、小櫻葉子、坂本武等でキャメラマンは小原譲治氏である。」(84頁)

『歌舞伎座週報』第三十七號(1928年8月24日発行、歌舞伎座、4頁)

「上映順 2 女房紛失 説明 清水大海」(1頁)
「松竹蒲田映画 懸賞当選脚本 女房紛失 シナリオ‥吉田百助 デレクター:小津安二郎 キャメラ:茂原英雄
配役」(3頁)

『蒲田週報』第百三十三號(1928年8月26日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

スチル「カボチャ」(齋藤達雄、日夏百合繪、小櫻葉子、半田日出丸)(2頁)
「完成せる組 小津組『カボチャ』」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『高千穂館ニュース』No.106(1928年8月31日発行、高千穂館、4頁)

「松竹蒲田特作現代映画 或る無能な會社員の話 カボチャ
ストーリー:小津安二郎
シナリオ:北村小松
キャメラ:茂原英雄
キャスト、解説」(2-3頁)

『狼藉者・夏の日の恋・カボチャ』(1928年8月31日発行、九條花園倶楽部、1頁)

大阪九條花園倶楽部チラシ「諷刺大哄笑劇 カボチャ 全巻」
発行日がないので、封切日とした。

『キネマ旬報』No.307(1928年9月11日発行、キネマ旬報社、102頁)

表紙:グウェン・リー
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(9月3日調査) 小津安二郎氏は、「カボチャ」を完成した。(97頁)

『THEATRE DE TOYO』VOL.4 NO.40通號第二百三號(1928年9月13日発行、廣島千日前東洋座編輯部、4頁)

「或る無能な會社員の話 カボチャ
ストーリー:小津安二郎
シナリオ:北村小松
キャメラ:茂原英雄
キャスト、解説」(3頁)

『蒲田週報』第百三十四號(1928年9月16日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 齋藤、佐々木、小津各組 作品準備中(4頁)
画像:©松竹株式会社

『キネマ旬報』No.308(1928年9月21日発行、キネマ旬報社、84頁)

表紙:エスター・ラルストン
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(9月12日調査)小津安二郎氏は「カボチャ」を完成し目下休養中である。(80頁)

『蒲田週報』第百三十五號(1928年9月23日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 原作菊池一平、潤色伏見晃の喜劇『引越し夫婦』に着手した。主演は渡邊篤、助演者は吉川満子、大國一郎、中濱一三、浪花友子、大山健二」(3頁)
画像:©松竹株式会社

『新宿松竹館週報』Vol.4 No.41(1928年9月28日発行、新宿松竹館、6頁)

「スタジオだより 小津安二郎監督は、渡邊篤、吉川満子、中濱一三、大山健二、浪花友子という顔ぶれで『引越し夫婦』という例に依ってのナンセンス喜劇を撮影中ですが、直ぐ完成の予定です。」5頁)
「蒲田独特 奇妙奇天烈 爆笑連発 諷刺滑稽 大喜劇!
小津安二郎監督 天下一品渡邊篤主演 引越し夫婦 近日上映」(6頁)

『蒲田週報』第百三十六號(1928年9月30日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、6頁)

「引越し夫婦」
原作 菊池一平
潤色 北村小松
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
配役
 藤岡英吉 渡邊篤
 その妻千代子 吉川満子
 家主甚兵衛 大國一郎
 その息子精一 中濱一三
 薬屋の娘春子 浪花友子
 集金員服部 大山健二
解説 小津監督が『カボチャ』以来久方振りに作る喜劇で軽快洒脱、ナンセンスコメディの中にも若夫婦の生活を風刺しているという作品である。清水組の『愛戀二人行脚』で活躍した中濱一三の出演、新進の大山健二、大國一郎や最近頓にその進境を認められた浪花友子など何れも新鋭を集めた物だけに興味が深い。
略筋
「スタジオ通信 小津組『引越し夫婦』完成」(4頁)
スチル「引越し夫婦」2葉
画像:©松竹株式会社

『キネマ旬報』No.309(1928年10月1日発行、キネマ旬報社、126頁)

表紙:ビリー・ダブ
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(9月22日)小津安二郎氏は「カボチャ」に次ぐものとして菊池一郎氏原作、伏見晃氏潤色にかかる諷刺喜劇「引越し夫婦」を製作中である。主演は渡邊篤氏で、吉川満子、中濱一三、浪花友子、大山健二等が助演しているキャメラは茂原英雄氏が担当である。

『新宿松竹館週報』Vol.4,No.41(1928年10月5日発行、新宿追分新宿松竹館)

「引越し夫婦
原作 菊池一平
潤色 伏見晃
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
配役、梗概 」

『蒲田週報』第百三十七號(1928年10月7日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『THEATRE DE TOYO』VOL.4 NO.44通號第二百七號(1928年10月10日発行、廣島千日前東洋座編輯部、6頁)

『引越し夫婦』原作:菊池一平 脚色:伏見晃 監督:小津安二郎 撮影:茂原英雄(4頁)

『キネマ旬報』No.310(1928年10月11日発行、キネマ旬報社、88頁)

表紙:ドロシー・ガリヴァー
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(10月3日調査) 小津安二郎氏は前號所報「引越し夫婦」を完成し、目下次回作品の選定中。

『週報』Vol.4,No.42(1928年10月12日発行、新宿追分新宿松竹館)

「カボチャ
原作監督 小津安二郎
脚色 北村小松
撮影 茂原英雄
配役、梗概 」
野田高梧「愛の行く末のこと」

『蒲田週報』第百三十八號(1928年10月14日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(3頁)
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百三十九號(1928年10月21日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(3頁)

『キネマ旬報』No.311(1928年10月21日発行、キネマ旬報社、106頁)

表紙:リア・トーラ
「各社近作 日本映画紹介 引越し夫婦」(66頁)
松竹蒲田映画
 原作者 菊池一平
 潤色者 伏見晃
 監督者 小津安二郎
 撮影者 茂原英雄
 主要役割
 藤岡英吉 渡邊篤
 その妻千代子 吉川満子
 家主甚兵衛 大口一郎
 息子清一 中濱一三
 薬屋の娘 浪花友子
 集金員 服部 大山健二
解説 小津安次(ママ)郎氏の「かぼちゃ」に次ぐ監督作品である。
略筋
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(10月12日)小津安二郎氏は「引越し夫婦」に次ぐ作品の脚本選定中である。」(92頁)

『蒲田週報』第百四十號(1928年10月28日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)

『キネマ旬報』No.312(1928年11月1日発行、キネマ旬報社、112頁)

表紙:アリス・ホワイト
岡村章「主要日本映画批評 カボチャ」(102頁)
※一部引用する。「近ごろ問題の短篇喜劇中の優秀作品である。小津作品はほとんど駄作をみせない、そしてこれは良き作品である。ストウリイがよき題材を捉えている点、ギャッグの利用、そして、「落ち」の巧さ等、讃えられてよい。小津作品の特長ともいえるのは、キャメラのコンポジッションが丹念なことである。セットが簡潔なことである。そして、映画的なものを多分に持ち合わせている。」
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(10月23日)小津安二郎氏も次回脚本選定中。」(104頁)

『蒲田週報』第百四十一號(1928年11月4日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

本號 スタジオ通信欄なし
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百四十二號(1928年11月4日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「肉體美」(1-2頁)
原作脚色 伏見晃
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
配役
 高井一郎 齋藤達雄
 その妻律子 飯田蝶子 
 大倉傳右衛門 木村健兒
 学生遠山勇 大山健二
解説
 美術シーズンに際して女流画家とその夫との生活を喜劇化した物である。久方に蒲田の喜劇女王飯田蝶子が最近頓に人気を得つつある新進の斎藤達雄と主演して円熟巧緻の演出で笑いに終始せしめている。然して又その笑いの中に夫婦間を諷刺しているのも単なる笑劇とその軌を異にしている處である。」
略筋
「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『キネマ旬報』No.313(1928年11月11日発行、キネマ旬報社、100頁)

表紙:メエリー・ブライアン
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(11月2日調査)小津安二郎氏が「引越し夫婦」に次ぐ作品は、伏見晃氏原作脚色にかかる「肉體美」と決定、直ちに製作に着手した。渡邊篤、飯田蝶子の主演で木村健兒、大山健二が助演している。キャメラは茂原英雄氏が担当している。」(91頁)

『蒲田週報』第百四十三號(1928年11月18日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

スチル『肉體美』(高井一郎の齋藤達雄、妻律子の飯田蝶子)(1頁)
「スタジオ通信 小津組 『肉體美』撮影中猶ほ電信工夫墜落の場は下に網を張っての冒険撮影である。
画像:©松竹株式会社

『キネマ旬報』No.314(1928年11月21日発行、キネマ旬報社、94頁)

表紙:ジョン・ギルバート
岡村章「主要日本映画批評 引越し夫婦」(77頁)
松竹蒲田作品(三巻)
※一部引用する。「これは優れた蒲田短篇喜劇である。この監督者が送り出す短篇ものの殆どが、娯楽価値に優れ、その内容に於いては映画的エレメントを備えている点、近く普通作品の発表が待たれねばならない。」
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(11月13日)小津安二郎氏は尚既報「肉體美」の撮影中である。」(84頁)

『電気舘』ニュースNo.99(1928年11月25日発行、浅草電気舘、12頁)

「喜劇女王喜劇花形型破り珍無類の風刺喜劇
喜劇女王飯田蝶子 喜劇花形齋藤達雄大珍演
小津安二郎監督軽妙巧緻の逸品
原作脚色 伏見晃 撮影 茂原英雄
素晴らしい哉アッと驚く 肉体美
愈々近日電機舘独占封切」(8頁)

『蒲田週報』第百四十四號(1928年11月25日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 『肉體美』撮影中」(3頁)
画像:©松竹株式会社

『キネマ旬報』No.315(1928年12月1日発行、キネマ旬報社、108頁)

表紙:エブリン・ブレント
「各社近作日本映画紹介 肉體美」(90頁)
松竹蒲田映画
 原作並脚色者 伏見晃
 監督者 小津安二郎
 撮影者 茂原英雄
 主要役割
  高井一郎 齋藤達雄
  妻律子  飯田蝶子
  大倉傳右衛門 木村健兒
  學生遠山 大山健二
 解説 小津安次(まま)郎氏の「引越し夫婦」につぐ作品である。
略筋
「日本各社撮影所通信 蒲田通信(11月22日調査)小津安二郎氏は尚「肉體美」を監督中である。」(103頁)

『蒲田』第七巻第十二號通巻第七十七號(1928年12月1日発行、蒲田雑誌社、124頁)

表紙:栗島すみ子
グラビア「引越し夫婦」(26頁)
伏見晃「兵隊プロダクション」(70-72頁)
※一部を引用する。「兵隊プロダクション即ち小津組の監督、小津ちゃん即ち小津安二郎君は近衛四聯隊で鍛え上げた国家の干城、陸軍歩兵伍長である。そして、カメラマンの茂原英雄君、これは少々遠走りで朝鮮の兵隊さん、国境警備の唄かなんか高らかに唄った所の陸軍歩兵上等兵なのである。
 助手の栗林君が麻布三聯隊で叩き上げた、これ亦頑丈な歩兵上等兵。同じく助手の厚田君が、カメラ等担ぐのはお茶の子である輜重兵の一等卒と言う顔ぶれである。
 この軍隊仕込みの頑強な集まりによって兵隊プロダクションの名誉は担がれている。その上、偶然というか照明係の中島君がやっぱり上等兵と来ているので兵隊プロダクションの名声はいやが上にも高まるのである。
 唯一人このプロダクションに例外がある。それは助手の小川君で、この人は残念ながら未だ徴兵検査前で兵隊さんの中へ入れない。しかし小川君は未丁年でこそあれ、拳闘荻野貞行君の門弟で優に甲種合格の風貌を備え、兵隊プロダクションの名をいささかも辱めないのは喜びの一つである。
 さて、元来この撮影所というところに働く人々はほとんど全部が活動写真が好きで堪らない人達である。従って恐ろしく働くのである。しかし働いているときは自分の月給の多寡などは絶対に考えない。考えると寂しくなるからではない。忘れてしまっているのである。そして涙ぐましくも唯夢中で徹夜の連続をしちまったりするのである。
 が人間は生身である。唯好きということだけで
長い年月徹夜や過労で過ごせるものではない。そこにはどうしても身体の頑強さが必要となってくる。
 そこへ行くとこの兵隊プロダクションは鼻息が荒いのである。徹夜などは朝飯前で強行軍式にやってのける。しかも秩序整然としてその行動の敏活さは目覚ましきものがある。
 このあいだ撮影した「引越し夫婦」などは、その好適例で、幾日までにという期間が正に五日間まるで兵隊さんが塹壕をこしらえる様に手早くこしらえてしまった。
 ところが悲惨な事には出来上がると他の写真と一緒に上映するために尺数が長すぎるというので、無残にも三分の一ばかりを切り取らなければならなくなった。
 その時には小津伍長監督を始めとして茂原上等兵キャメラマンは既に睡眠不足の絶頂に直立していたのであったが、眠そうな顔もせずヒルムのある本社まで深更自動車を飛ばしてカットに行ったのである。
 しかもヒルムは既に警視庁の検閲の方へ廻っていたので、手を空しうして帰って来た。
 しかしそれだけでは事が済まない。夜が明けて現像部が出動すると早速一本のプリントをこしらえて命令通りカットしなければならない、それで、とうとう六日間の徹夜が完全に行われたのである。
 それでも兵隊プロダクションの人々はあまり瘦せもしなかった。」
「蒲田・下加茂・太秦 封切記録 引越し夫婦」(96頁)
「スタヂオ通信 小津安次(ママ)郎氏は、既報の『カボチャ』を完成後、久しく休養の處、菊池一平氏原作、伏見晃氏潤色の『引越し夫婦』と決定し、目下撮影中です。」(109頁)

『電気館ニュース』No.100(1928年12月1日発行、浅草電気館、10頁)

「肉體美
 原作脚色:伏見晃
 潤色監督:小津安二郎
 撮影編輯:茂原英雄
配役、梗概」(7頁)

『蒲田週報』第百四十五號(1928年12月2日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 『肉體美』完成」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『蒲田週報』第百四十六號(1928年12月9日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

『キネマ旬報』No.316(1928年12月11日発行、キネマ旬報社、104頁)

表紙:ループ・フェレス
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(12月1日調査)小津安二郎氏は既報「肉體美」を完成した。次回作品は伏見晃氏原作脚色にかかる喜劇「寶の山」と決定しているが、主演はまだ発表に至らない。」(99頁)

『蒲田週報』第百四十七號(1928年12月16日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(3頁)

『映画科學研究』第二巻(1928年12月18日発行、映画科學研究會、206頁)

第二回座談會 映画時事雑談の夕 昭和三年十一月十七日 於レインボー・グリル 158―176頁
出席者
松竹蒲田監督 牛原虚彦(1897~1985)
同   同  五所平之助(1902~1981)
同   同  清水宏(1903~1966)
同   同  小津安二郎(1903~1963)
同   俳優 鈴木傳明(1900~1985)
同   同  環泰子
同   技師 三浦光男(1902~1956)
同   同  佐々木太郎
同   脚本部 村上徳三郎
葵館     徳川夢声(1894~1971)
中央映画社  柳澤保篤
同      森岩雄(1899~1979)
映画研究會  田中三郎(1899~1965)

※座談会時、小津監督は25歳。『懺悔の刃』、『若人の夢』、『女房紛失』、『カボチャ』、『引越し夫婦』と5作品が封切され、12月1日に封切される『肉体美』を待つころである。

『蒲田週報』第百四十八號(1928年12月23日発行、松竹キネマ蒲田撮影所企画部、4頁)

「スタジオ通信 小津組 次回作品準備中」(4頁)
画像:©松竹株式会社

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