表紙:栗島すみ子
グラビア「お嬢さん」(13頁)
グラビア「お嬢さん」(24-25頁)
「映画物語 お嬢さん」(62-63頁)
小津安二郎「デレクタア雑筆 大切なもの」(84-85頁)
※冒頭を引用する。
『誰が』『何を』『どんな境遇のもとに』行ったか。
これが、最も簡単な形式に於ける、劇の三要素である。言い換えれば、人物、プロット、背景の三つ。
どんな複雑した劇でも、この三要素以外はない。そうして、又以内もない。しかも、この三つの要素によって組み立てられた劇の形式も、左の三つの他にはない。
1.プロットを立てて後、人物と雰囲気を描く。
2.人物を定め、その性格に必要な事件と局面とを描く。
3.雰囲気を描いて後、行為とじんぶつとを捉えてくる。」
筈見恒夫「小津安二郎と一九三〇年」(86-87頁)
「一九三一年の松竹に希望す 特別寄書」
中澤貢「‥然して或る何物かを指示せんとする鬼才小津安二郎等少壮デレクターの一九三一年のより偉大なる活躍を望む」
村岡盛三郎「‥感心したのは「足に触った幸運」唯一篇のみとはあまりに情けない。」
柴田一雄「先ず監督から-蒲田を語る時には小津安二郎の存在を忘れてはならない。あの朗快無比なギャッグと一抹の淡々たるペーソスと軽妙なタッチは吾人の毫も彼に杞憂を感じない所以である。確実なと言う機械的にも等しい處の彼のメガホンの偉力は三一年の蒲田を語るに最もふさわしく思われるのである。」
表紙:ジャネット・ゲイナー
「髯と淑女」(カラー全面広告)(159頁)
「映画人住所録 小津安二郎 東京市深川区龜住町二(本所一〇二五)」(262頁)
「お嬢さん」(グラビア頁)
※蒲田のお正月映画「お嬢さん」の一場面。監督は小津安二郎。久々の栗島すみ子、岡田時彦の共演。
「誌上封切 お嬢さん」(146-149頁)
「ギャグマン―とは何か!?」(149頁)
※引用する。「この映画で堂々とギャグマンの名を字幕に書き出してありますが、こんな例は我が国では初めてでして、どんな仕事をするのかというと、手っ取り早い話が、ギャクを専門に考える人のことです。脚色の上では唯漠然として、彼はその男が転んだのを見て笑ったーという風に書いてあるのを、監督が俳優にその可笑しい仕草をさせるに当たって、観客をどうして笑はせるかの相談を、ギャクマンに持って行くのです。この映画のギャグマンは、脚本部の伏見晃、池田忠雄氏等が臨時に担当していますが、アメリカの喜劇映画では特にギャグマンという独立した仕事で各撮影所に置いてあって、必要に応じてギャグマンを煩わします。ロイド、キートン等は、最もこのギャグマンを豊富に、そして大切にしています。どんなギャクがこの映画に現われるか一寸期待出来ます。」
「芝居の部」(1-154頁)
「映画の部」(155-316頁)
「外国映画の部」(317-357頁)
※小津組の俳優は、「岡田時彦」(166頁)、「渡邊篤」(167頁)、高田稔(168頁)、結城一朗(169頁)、齋藤達雄(170頁)、吉谷久雄(171頁)、横尾泥海男(172頁)、青木富夫・小藤田正一(175頁)、栗島すみ子(177頁)、飯田蝶子(179頁)、八雲恵美子(180頁)、田中絹代(182頁)、川崎弘子(193頁)、吉川満子(194頁)など。
「岡田時彦巧妙細緻の至芸發揮 淑女と髯 鬼才小津安二郎監督大傑作名篇」(11頁)
「岡田時彦主演巧妙細緻の至藝發揮 淑女と髯 近日封切 鬼才小津安二郎監督薀蓄傾注諷刺正喜劇」(11頁)
岡田時彦主演巧妙細緻の手腕発揮
淑女と髯
鬼才小津安二郎監督
来週封切
表紙:マリー・プレヴオ
誌上映画「松竹蒲田映画 淑女と髯 小津安二郎監督」(16-17頁)
「岡田時彦主演巧妙細緻の至藝發揮 淑女と髯 近日封切
『お嬢さん』の名トリオ、岡田、北村、小津が再び凝って玆に送る玲瓏無比の感激の名篇」(4頁)
田中敬三「読者寄書欄 編輯部選 解剖「お嬢さん」(又は村上氏に寄す)」(68頁)
「淑女と髯」(カラー広告、河野鷹思デザイン)(83頁)
「銀河」(カラー広告)(82頁)
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(1月21日調査)小津安次郎(ママ)氏。「淑女と髯」完成後、次回作品準備中。」(105頁)
古川録波「お嬢さん」『私の映画月旦』(9頁)
表紙:グレタ・ガルボ
「昭和五年度優秀映画投票総得点発表
二位 お嬢さん 687
八位 落第はしたけれど 48
10位 足に触った幸運 34
13位 その夜の妻 25
28位 結婚學入門 5」(74頁)
中川信夫「読者寄書欄 北村小松と小津安二郎」(106-107頁)
「日本映画紹介 銀河」(122頁)
一面広告「銀河」(128頁)
「撮影所通信 松竹蒲田通信(2月3日調査)小津安二郎氏。「淑女と髯」完成後、鋭意次作品の選定中、此程漸く決定した。発表はニ三日の中」
北村小松「髯について」(2頁)
「淑女と髯
原作脚色 北村小松
ギャグマン ヂェームス槇
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
編輯 栗林實
配役 梗概」(4頁)
「銀河 十八巻上映 原作 加藤武雄氏
監督 清水宏、小津安二郎
小津安二郎監督や成瀬巳喜男監督が応援監督をしていることについては、『キネマ旬報』No.392(1931年2月21日号)106頁の「撮影所通信:松竹蒲田通信」に、「小津安二郎氏。清水宏監督の「銀河」のスキーシーンを撮影することを委嘱され、一行三十餘名を率いて赤倉スロープに出発した。尚、小津氏は、一昨年「若き日」において、スキーシーン撮影に独特の手腕を発揮した故、斯界から非常に期待されている。」一方で、「成瀬巳喜男氏は引続き休養中。清水組の「銀河」の特別シーンの撮影を応援した。」と書かれている。
この資料によって、銀河を小津安二郎が監督したことをはっきりと確認することができる。
北村小松「髯について 原因、結果」(3頁)
「淑女と髯 キャスト、配役、梗概」(4頁)
表紙:グロリア・スワンソン
「小型映画らん 紹介と批評『大學は出たけれど』16ミリ400尺 制作マーベルグラフ」(72頁)
友田純一郎「主要日本映画批評 淑女と髯」(104頁)
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信 小津安二郎氏。「淑女と髯」完成後、鋭意次作品を選定中。清水宏氏監督の「銀河」のスキーシーンを撮影することを委嘱され、一行三十餘名を率いて赤倉スロープに出発した。猶、小津氏は、一昨年「若き日」に於て、スキーシーン撮影に独特の手腕を発揮した故、斯界から非常に期待されている。」(106頁)
※清水宏『銀河』の一部シーンを小津監督が撮影したことが分かる。
「今週のプログラム 南国太平記、独唱淡谷のり子、銀河」
「銀河(主題歌)」(3頁)
「銀河 スタッフ、配役、梗概」(4-5頁)
「淑女と髯
原作脚色 北村小松
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
編輯 栗林實
配役
梗概 」(3頁)
松竹キネマ独占の愉快劇
北村小松原作・鬼才小津安二郎監督大力作
表紙:川崎弘子
カラーグラビア「淑女と髯」6頁
若き法学士‥岡田時彦
タイピスト‥川崎弘子
グラビア「淑女と髯」50-51頁
新映画紙上封切「銀河」58-59頁
「淑女と髯」62-63頁
清水宏「銀河」その他 74-75頁
村上徳三郎「銀河」脚色余談 76-77頁
「スタジオ通信 蒲田通信
◇小津安二郎氏は、「お嬢さん」を完成後、北村小松氏原作脚色になる「淑女と髯」を、岡田時彦、月田一郎、飯塚敏子、川崎弘子、飯田蝶子、伊達里子、齋藤達雄氏等の顔振れ、茂原英雄氏のキャメラにより、撮影中です。
「誌上封切 淑女と髯」(96-99頁)
「先端に立つ女 原作 宇野千代 脚色 池田忠雄 監督 重宗務 撮影 野村昊 配役 梗概 」
「清水治郎長 股旅篇 脚色監督 白井戦太郎 撮影 松井鴻 配役 梗概」
「スタヂオ往来 『美人哀愁』小津監督、岡田時彦、井上雪子、優雅極まりなきロマンス、雪の山景を背景に物語は語り初められます。去る19日一行は信州池の平にロケ。彼地で一週間撮影致しました。」(5‐6頁)
「近日封切 美人哀愁 小津安二郎監督ロマンティシズムノ香り高き名篇
モデル台に立つ純情の乙女に愛を求めんとする二人の男、一人はその肉体を得、一人は僅かに大理石の彫刻を愛し得たが、女の死はそれは同時に二人の死であらねばならなかった心妖しき迄に恋愛を描写せるロマンティシズム映画
『お嬢さん』、『淑女と髯』と新鮮な作品を発表して旋風的好評を恣にした蒲田の鬼才小津監督が在来の心境物よりロマンティシズムへの転向を示す最も野心的なる作品
岡田時彦、井上雪子、齋藤達雄 主演」(10頁)
表紙:高田稔
裏表紙:田中絹代
「松竹スタジオニュース 蒲田通信
◇小津安二郎氏は、既報の「淑女と髯」を完成後、次回作品選定中ですが、清水監督を特別応援するため「銀河」のスキーの場面の撮影を行いました。」90頁
那須健二「読者寄書 小津安二郎監督抄論」
※冒頭を引用する。
「小津安二郎監督、僕はこの種のシネアストの生まれるのを待ち焦がれていた。彼の作品はいずれも若人らしい情熱と覇気とに満ちている。健康、明朗、軽快、こういう様なものを彼に押し付けても悪いはずがない。『寶の山』、『若き日』等の初期小品映画は試作品に過ぎず。
会社員生活、市井哲学、サラリマンのみ了解し得る堪らない或る種の哀感、インテリゲンチャのみアピールし得る情感を微笑裡に示し軽快なる近代的スピリットを把握した。
古川録波「淑女と髯のギャグ」『私の映画月旦』(47-48頁)
「近日封切 美人哀愁
小津安二郎監督 ロマンティシズムの香り高き名佳篇
『お嬢さん』『淑女と髯』の製作者、鬼才小津安二郎監督が在来の心境物よりロマンティシズムへの転向を示す最も野心的なる作品
モデル台に立つ純情の乙女に愛を求めんとする二人の男、一人はその肉体を得、一は僅かに大理石の彫刻を愛し得たが、女の死それは同時に二人の死であらねばならなかった心妖しき迄に戀愛を描写せるロマンティシズム映画…
脚色潤色 池田忠雄 撮影 茂原英雄」(4頁)
「
「『美人哀愁』これは私の一の試みです。私の今迄の作品とは毛色の異なった、極めて浪漫的な作品です。それだけに希望もあり、懸念もあるのです。しかし近代人岡田時彦君、井上雪子嬢、よきカメラ茂原君の熱心さは私を希望的にさせずには置きません!とまれ私の一つの試みです。御期待を裏切らねば幸甚!小津安二郎」(4-5頁)
「『お嬢さん』『淑女と髯』と新鮮な作品を発表して旋風的好評を恣にした蒲田の鬼才小津監督が在来の心境物よりロマンティシズムへの転向を示す最も野心的なる作品。
美人哀愁 満都の映画ファンが随喜渇仰期待の名画……小津、岡田の名コンビネーションが物するロマンティシズムの香り高き名篇
モデル台に立つ純情の乙女に愛を求めんとする二人の男、一人はその肉体を得、一は僅かに大理石の彫刻を愛し得たが、女の死それは同時に二人の死であらねばならなかった心妖しき迄に戀愛を描写せるロマンティシズム映画……」(14頁)
「近日封切 美人哀愁 鬼才小津安二郎監督妙腕発揮快心の傑作」(15頁)
「スタジオ往来 『美人哀愁』これは、私の一の試みです。私の今迄の作品とは毛色の異なった、極めて浪漫的な作品です。それだけに希望もあり、懸念もあるのです。しかし近代人岡田時彦君、井上雪子嬢、よきカメラ茂原君の熱心さは私を希望的にさせずには置きません!とまれ私の一の試みです。御期待を裏切らねば幸甚!」小津安二郎」(5‐6頁)
「美人哀愁」(14-15頁)
「蒲田ゴシップ集 美人哀愁」「美人哀愁スナップ キャメラ茂原英雄、台本を手にする監督小津安二郎 吉川満子、岡田時彦」(2頁)
「岡田時彦・井上雪子主演映画 美人哀愁」(7頁)
「美人哀愁 小津安二郎監督作品 近日封切」
文豪アンリ・ド・レニエの「大理石の女」よりジェームス・槇氏が映画化し、池田忠雄氏脚色せる「美人哀愁」。これは蒲田の新鋭小津安二郎氏が在来の心境物よりロマンチシズムへ転向を示す最も野心的な作品、岡田時彦、斎藤達雄、井上雪子の主演。(65頁)
スタディオ・ニュース「いい題名一つ披露、處は蒲田産の「美人哀愁」。池田忠雄の原作脚色で、監督は小津安二郎。‥」(101頁)
グリン・ルーム「近頃の感想 小津氏の「淑女と髯」は素敵に面白かった。彼の映画は何時も朗らかでありユーモアに富んでいる。‥」(108頁)
「文字広告 美人哀愁」(裏表紙)
「宣長翁の生家小津氏に就て」(17-26頁)
「本居氏中興の祖たる小津七右衛門道印の事」(27-31頁)
「小津家(本居家となりし)江戸店興廢の顛末」(31-39頁)
「淑女と髯
原作脚色 北村小松
ギャクマン ヂエームス槇
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
編輯 栗原實
配役
岡島喜一 岡田時彦
タイピスト廣子 川崎弘子
不良モダンガール 伊達里子
行本輝雄 月田一郎
その妹幾子 飯塚敏子
その母 吉川満子
家令 坂本武
敵の大将 齋藤達雄
社長 岡田宗太郎
金持のモボ 南條庸雄
その母 葛城文子
梗概 」(6-7頁)
「「お嬢さん」「淑女と髯」などの制作者鬼才小津安二郎監督が在来の心境物よりロマンティシズムへの転向を示す最も野心的なる作品 アンリ・ド・レニエ原作の『大理石の女』より 小津安二郎監督作品 美人哀愁」(4頁)
「近日封切 美人哀愁」(12頁)
「近日封切 美人哀愁」(2頁)
「美人哀愁 スタッフ、配役、梗概」(4-5頁)
表紙:ナンシー・キャロル
「新進訪問 美人哀愁あり 井上雪子」(50-52頁)
「文字広告 美人哀愁」(97頁上段)
「スタディオ・ニュース 美人哀愁」(101頁)
「松竹蒲田作品誌上封切 美人哀愁」(110-111頁)
「文字広告 美人哀愁」(裏表紙)
表紙:フィフィ・ドルセイ
和田山滋「主要日本映画批評 銀河」(82-83頁)
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(6月4日調査)小津安二郎氏は、『美人哀愁』完成後、休養中。」
「蒲田の岡田時彦と小津安二郎監督が日活の伏見直江と共に帝キネスタジオを訪れた時のスナップ」(87頁)
「この母に罪ありや 原作 湯原海彦 脚色 伏見晃・池田忠雄 監督 清水宏 撮影 佐々木太郎 配役 梗概」
「雄呂血丸 原作 俉東宏郎 脚色監督 星哲六 撮影 伊藤武夫 配役 梗概」
表紙:ケイ・フランシス
黒木川喬「編輯部選・読者寄書欄 『巴里の屋根の下』と『美人哀愁』に就いて (賞)」(53頁)
和田山滋「主要日本映画批評 美人哀愁」(75頁)
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信 小津安二郎氏は『美人哀愁』完成後、暫らく休養。」(78頁)
「女はいつの世にも 原作脚色 吉田百助 監督 佐々木恒次郎 撮影 野村昊 応援撮影 佐々木太郎 配役 梗概」
「十三番目の同志 原作 松崎啓六 監督 小石栄一 撮影 松井 鴻 配役 梗概」
「姉妹 原作 菊池寛 脚色 小田喬 撮影 濱村義康 配役 梗概」
「永樂徳太郎 原作脚色 小松春彦 監督 秋山耕作 撮影 片岡清 配役 梗概」
「東京の合唱 原案井伏鱒二、北村小松、潤色脚色野田高梧の(Le Chorus de Tokio)『東京の合唱』の撮影を開始しました。監督は心憎きまでに小市民の心境を描くに独特の手腕を有する小津安二郎監督、キャメラは茂原英雄。主演者は岡田時彦、八雲恵美子の名キャスト。久方ぶりに、小津監督が語る独特の会社員物。怠け者の大学生と、おつかない体操の先生が保険勧誘員となり、ライスカレー屋の亭主となって笑いと哀愁のうちに小市民層の心境を痛快に描く名篇。」(8頁)
「社會劇 東京の合唱
スタッフ、配役、梗概」(6‐11頁)
「近日封切 笑いと涙の蒲田名篇 東京の合唱」(1頁)
「蒲田が秋を飾った絶対名畫 鬼才小津安二郎監督 東京の合唱」(2頁)
「蒲田絶対名画 東京の合唱 最近封切
生活都市・失業都市・東京の合唱!
彼は大学を出て、世間並みの会社員だ
それからおかみさんを貰って、三人の子供の父だ。
それから もう それから、何もする事はなくなった。
百二十圓の月給で、子供を育てる事と會社へ勤める事と。
-それから馘になたらどうする?サラリーマンが馘になると
いうのはそんなに現実と掛け離れた問題ではない。
社長の命は絶対服従だ!
彼岡島眞二はこれに反抗した。
東京―
二百五十萬の失業者の中の一人に、彼も今日から加えられた。」(1頁)
「東京の合唱 鬼才小津安二郎監督蒲田特作 これこそ心境ものに独自の怪腕を恣に奮ふ悩めるモダン日本の赤裸々なる半面だ!今日の小市民階級のいつはらざる描破だ 学生篇、社会篇、同時封切」(8頁)
表紙:ビリー・ダウ
「旬報グラフィック 蒲田小津安二郎作品「東京のコーラス」より」(60頁)
見開き広告「東京の合唱」(72-73頁)
「各社撮影所通信 松竹蒲田通信(7月24日調査)小津安二郎氏は、岡田時彦、齋藤達雄、八雲恵美子等の「東京の合唱」の撮影中八月中旬に完成の予定。」(80頁)
「近日封切 東京の合唱 小津安二郎監督薀蓄傾注笑いと涙の社會諷刺劇」(12頁)
表紙:フイリップス・ホームス
「日本映画紹介 東京の合唱」(78頁)
松竹蒲田映画
原作者 北村小松
脚色者 野田高梧
監督者 小津安二郎
撮影者 茂原英雄
主要役割
岡島伸二 岡田時彦
妻君すが子 八雲恵美子
長男 菅原秀雄
長女 市村美津子
老社員山田 阪本武
社長 谷麗光
秘書 宮島健一
大村先生 齋藤達雄
その老妻 飯田蝶子
医者 河原侃二
会社の同僚 山口勇
解説 小津安二郎氏の「美人哀愁」に次ぐ作品である。
略筋
「全面広告 東京の合唱」(83頁)
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信(8月4日調査)小津安二郎氏は、「東京の合唱」撮影中、中学生のエキストラ数百名を募集して中学校校庭の場面を終了した。」(94頁)
「東京の合唱 「春はくるくる」
作詞 サトウハチロー
作曲 松竹蒲田音楽部
ハーモニカ編曲 仲谷安一
表紙:「Le Chorus de Tokio 東京の合唱」
「東京の合唱
原案 北村小松
脚色潤色 野田高梧
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
配役 梗概」(4-5頁)
「女難の輿右衛門 原作脚色監督 犬塚稔 撮影 伊藤武夫 配役 梗概」
「女の求むる男 原作 又野専三 脚色 吉田百助 監督 佐々木恒次郎 撮影 野村昊 配役 梗概」
表紙:ノーマン・シアラー
飯田心美「主要日本映画批評 東京の合唱」(78頁)
「日本各社撮影所通信 松竹蒲田通信 小津安二郎氏の次回作は未だ決定を見ず。」(88頁)
「編集後記 小津安二郎の進むべき、彼の進もうとした、その頂点に「東京の合唱」に於て遂に到達した事は彼の為に喜ぶべきか、悲しむべきかは判らないが、とにかく「美人哀愁」のそぐはなさから出てのこの「東京の合唱」の感触はよかった。村上」(92頁)
城戸四郎「蒲田撮影所の方針」(3頁)
「昭和天一坊 怪盗X團 原作脚色 野村芳亭 撮影編輯 長井信一 配役 梗概」
「まぼろし峠 前篇 江戸の巻 原作 佐々木昧津三 脚色 赤間大作 監督 古野英治 撮影 輿徳雄 配役 梗概」
「近日同時公開 東京の合唱
原作 北村小松、野田高梧
脚色 野田高梧
監督 小津安二郎
撮影 茂原英雄
小津監督作るところの笑いとナビだの奇しきコーラス・所謂会社員ものの総決算と言っても過言ではない。私たちは笑い乍ら愉快に見ているのだが知らず知らず涙ぐんでいるではないか?私たち小市民生活の日常が明確に描れているからだ!」(8-9頁)
「桃色の誘惑 原作 湯原海彦 脚色 伏見晃 監督 野村浩将 配役 梗概」
「まぼろし峠 完結篇 東京の巻 原作 佐々木昧津三 脚色 瀬川輿志 監督 古野英治 撮影 大井幸三 配役 梗概」
「生活線ABC 藤枝の巻 原作 細田民樹 脚色 村上徳三郎 監督 島津保次郎 撮影 桑原昂 配役 梗概」
「郷士くづれ 原作 子母澤寛 脚色 小松春比古 監督 廣瀬五郎 撮影 片山清 配役 梗概」
「髭の力 原作監督 成瀬巳喜男 撮影 猪飼助太郎 配役 倅正一 突貫小僧 梗概、」
「さんど笠 原作 子母澤寛 監督 志波西果 撮影 大井幸三 配役 梗概」
「生活線ABC 原作 細田民樹 脚色 村上徳三郎 監督 島津保次郎 撮影 桑原昂 配役 梗概」※No.135 と同じ内容だが、掲載写真のみ違っている。
「山村の光 脚色 松崎博臣 監督 松井稔 撮影 杉本正二郎 配役 梗概」
「青春圖會 原作 菊池寛 脚色 池田忠雄 潤色 野田高梧 監督 清水宏 撮影 佐々木太郎 配役 梗概」
「彼女の昂奮 脚色 木村義勇 監督 斎藤寅次郎 撮影 武富善雄 配役 梗概」
「投げ節彌之 後篇・江戸の巻 原作 子母澤寛 脚色 瀧澤英輔 監督 二川文太郎 撮影 杉山公平 配役 梗概」
「青春圖會 原作 菊池寛 脚色 池田忠雄 潤色 野田高梧 監督 清水宏 撮影 佐々木太郎 配役 梗概」
「
「想ひ出多き女 原作脚色 小田喬 監督 池田義信 撮影 濱村義康 配役 梗概」
「松竹笑人聯盟第二回作品 侠勇三馬鹿烏 原作 初鳥不調 脚色 小松春彦 監督 渡邊哲三 撮影 鎌田吉太郎 配役 梗概」
土橋式松竹フォーンによる鎌田第二回本格的トーキー『若き日の感激』近日当館封切(五所平之助監督)
「齋藤達雄、吉川満子主演 生まれては見たけれど 小津安二郎監督」(4頁)
表紙にタイトルはなく、頁を開けるとタイトルとなる。
最終頁に、発行年が「昭和6年十二月二日」とある。封切は、1932年1月29日である。
「悲戀火焰塚 原作 林長二郎 脚色監督 犬塚稔 撮影 片山清 配役 梗概」
「令嬢と輿太者 原作 一木歓 脚色 柳井隆雄 監督 野村浩将 撮影 高橋輿吉 配役 梗概」
「スタジオ往来 『春は御婦人から』小津安二郎監督が新春の絶佳篇として放つべく製作開始したジェームズ・槇原作、池田忠雄、柳井隆雄脚色の『春は御婦人から』は齋藤達雄、城多二郎、阪本武、谷麗光、井上雪子、泉博子等の新鋭メンバーで小津監督一流の緻密な手法で学生生活からサラリーマン迄のユーモラスと戀愛とを綴った人間生活第一頁の朗らかな名篇です。撮影は茂原英雄。」(5頁)
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