全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『近代映画』第7巻第9号通巻第69号(1951年9月1日発行、近代映画社、106頁)

表紙:高峰三枝子
「話題の大作 麥秋始まる」(21-23頁)
昨年新東宝で「宗方姉妹」を撮った小津安二郎監督は、次回作「麥秋」をコンビのシナリオ・ライター野田高梧氏と構想を練っていたが、遂に脱稿。古巣の松竹に帰ってクランク・インした。「麥秋」は所謂小津調と云われるもので日本の中流階級の家庭を背景とし、そこの娘の結婚を廻る倫理を描いた、期待すべき佳編である。
「スナップスクラップス」(73頁)
右から小津安二郎監督、城戸松竹副社長、野田高梧氏。何れも松竹の重鎮と云ってよい方々です。たのもしきトリオと云う感じがして来ますネ。
「映画ニュース」(90頁)
岡田時彦(エイパン)の遺児 岡田茉莉子抜擢 東宝「舞姫」で 朝日新聞連載川端康成原作「舞姫」は東宝で映画化権を獲得、成瀬巳喜男監督でクランク・インしたが、この映画に、往年の二枚目スタア岡田時彦の一人娘がニューフェイスとして出演している。田中鞠子(本名、19歳)がその人で、お母さんは宝塚にいた田鶴園子、昭和8年1月11日東京生まれ、昭和20年東京香蘭高女入学、後新潟に疎開、同氏の市立女学校を卒業後、再び上京、東宝の演技聴講生として、勉強をつづけていたが、今回大役を振られ、抜擢されたもの。

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