
『映画読物』新秋特集號(1949年9月1日発行、日本文化集団、26頁)
表紙:轟夕起子
原節子「ファンの皆様へ 私のこの頃」(18‐19頁)
小津安二郎「原節子君」(19頁)
※冒頭を引用する。「僕はこんどの作品”晩春”で原節子君に曾宮紀子の役で出演してもらった。原君と僕との仕事でのおつき合いは、こんどが初めてであるが、僕はずっと以前から、いつか一度は原君と組んで見たいという希望がいまや達せられて喜んでいる。先日木下恵介監督の”お嬢さん乾杯”を見て、原君はやっぱりいいパアソナリティを持った得難い女優だと思った。原君を一言にして批評してみると、第一に素晴らしく”感”のいい人だということであり”素直”であることだ。このことはお世辞ではなく僕ははっきり言い切れる。”晩春”のシナリオも勿論紀子の役は、最初から原君を予定して書いた。」
裏表紙:広告「晩春 名匠小津安二郎監督の待望篇」