2024.11.19

『映画旬報』（第四十ニ號）（1942年3月21日発行、映画出版社、54頁）

表紙：「待っていた男」高峰秀子
「全日本映画界の巨匠新鋭を網羅して正に空前の充実を示す大商地区新編成の監督陣」（3-4頁）
小津安二郎は、上段、清水宏に継ぐ二番目に掲載されている。「帰還第一回作「戸田家の兄妹」は遂に昨年度の第一位を獲得した。第二回作『父ありき』は全映画界の期待と関心を集めて好調に進行中である。」
全面広告「父ありき、間諜未だ死せず」（5-6頁）
「撮影所通信　製作現況　松竹　松竹大船撮影所　□愈々青年時代のクランクに入った小津監督「父ありき」は佐野周二の活躍場面となったが、既に七分通り進行四日湯ヶ島にロケ撮影を行ったが予定の廿日頃には完成の見込み四月一週の封切に十分間に合うであろう。（22頁）