全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『新潮』第百十九巻第二号(2022年2月7日発行(1月7日発売)、新潮社、324頁)

平山周吉「小津安二郎 第十六回 第十六章 「神様」志賀直哉と小津「助監督」(196-206頁)
※冒頭を引用する。
 「全集ありがたく拝受 自分のことの書いてある部分早速拝見致しました。此春は気候不順で少し弱りましたが、漸く少し元気になり来月三日から里見、小津君と一寸旅をする事にしています 御礼草々」
 昭和三十一年(一九五六)五月三十日に出された志賀直哉の葉書である。志賀と里見弴という大尊敬する小説家二人のお伴をして小津が旅行をしたのは、「早春」と「東京暮色」の間に挟まれた時期だった。志賀の葉書を受け取ったのは、鎌倉市雪ノ下に住んでいた小林秀雄である。

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