全国小津安二郎ネットワーク

小津監督を巡る文献・資料

『小津安二郎生誕90年フェア』小津安二郎展・名画鑑賞会(1993年12月3日発行、鎌倉芸術館)

 鎌倉芸術館開館記念事業
 幾多の優れた映画を創造し、鎌倉を終の棲家とした映画監督・小津安二郎。
 小津が創造した作品は、日本だけでなく世界的にも評価は高く、昨年、イギリスの権威ある映画誌Sight&Sound誌の、世界各国の著名批評家による映画史上ベストテンの第3位に、代表作「東京物語」が選出されました。
 本年は、小津安二郎の生誕90年、没後30年という年にあたります。鎌倉市では、鎌倉芸術館の開館記念事業として、「小津安二郎展」と「名画鑑賞会」を開催いたします。
 小津安二郎は、昭和27年、四十九歳の時に、北鎌倉の山ノ内に転居してきました。
 鎌倉には小津の仕事場である大船撮影所があるだけでなく、創作面でのパートナーである脚本家・野田高梧氏も住んでいました。
 鎌倉に居を構えてからの小津は、鎌倉在住の文化人たちの集まり「鎌倉ペンクラブ」などを通じ、里見弴、大佛次郎、今日出海、横山隆一、川喜多長政・かしこ夫妻らと交流を深めていきました。鎌倉での充実した生活は、小津の創作意欲を大いに高め、鎌倉転居の翌年には代表作「東京物語」を撮り、以降も、小津・野田のコンビにより数々の名作が生まれました。
 小津の遺骨は北鎌倉の円覚寺に葬られ、墓碑には「無」と刻まれています。小津安二郎は、鎌倉の誇る文化人の一人と言えるでしょう。
●小津安二郎展 93年12月3日(金)~12月2日(日)
●名画鑑賞会 93年12月10日(金)~12月12日(日)
主催・製作 鎌倉市
製作協力 松竹株式会社

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