全国小津安二郎ネットワーク

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「なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従う。」小津安二郎
※この言葉は、『キネマ旬報』1958年八月下旬号に掲載された「座談会『彼岸花』と小津映画」・鼎談「酒は古いほど味がよい」(小津安二郎・岩崎昶・飯田心美)のなかのもので、岩崎や飯田が小津監督に大型スクリーン(ワイド)やパンを何故やらないのかを聞いた返答である。
具体的には、「性に合わないんだ。ぼくの生活条件として、なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従うから、どうにもきらいなものはどうにもならないんだ。だからこれは不自然だと云うことは百も承知で、しかもぼくは嫌いなんだ。そう云うことはあるでしょう。嫌いなんだが、理屈にあわない。理屈にあわないが、嫌いだからやらない。こういう所から僕の個性が出て来るので、ゆるがせにはできない。理屈にあわなくてもぼくはそれをやる」と続く。

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