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小津監督を巡る文献・資料

小津安二郎を巡る関連文献・資料

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1987年の関連文献・資料

1987
『小津安二郎監督名作集』(1987年1月21日発行、銀座並木座、4頁)

表紙「東京物語」

升本喜年『人物・松竹映画史 蒲田の時代』(1987年5月14日発行、平凡社、294頁)

「豊かな個性 蒲田の監督たち」(102-121頁)
※小津監督に関しては、110~118頁

笠智衆『俳優になろうか[私の履歴書]』(1987年5月18日発行、日本経済新聞社、214頁)

「目に見えぬはからい」(1―4頁)
「蒲田まで」(5―33頁)
「大部屋十年」(35―81頁)
「大船撮影所」(83―128頁)
「映画最盛期」(129―178頁)
「あるがままに」(179―198頁)
「笠智衆略年譜」(199―212頁)
「あとがき」(213―214頁)

モーリス・パンゲ(竹内信夫・田村毅・工藤庸子訳)『テクストとしての日本』(1987年5月20日発行、筑摩書房、249頁)

「Ⅲ 小津安二郎の透明と深さ」127-134頁
※冒頭を引用する。
「小津の映画はまったく静かな透明な深い水にたとえることができる。切りたった絶壁の上から眼下の海を見下ろすとき、海がよほど澄んでいなければ、水の深さは目に見えないはずである。また、水が相当に深くなければ、水の透明さは現われてこないはずである。この二つの条件がそろったときにはじめて、視線は水面の反射に邪魔されることもなく、またあまりに浅い水底にぶるかることもなく、水の内奥へと自由に入り込むことができる。視線は何の障害に出会うこともなく、さらに奥へと突き進み、そのとき我々が目にするのは、形も色もない透明そのものである。我々は実体のないもの、すなわち深さそのものを捉えているのだ。我々は何も見ないまま、我々の見る力そのものに逆らうものはなに一つないことを見て取るのである。小津の映画に魅了された我々の視線は、形体の透明さと生の深みへのなかへと沈潜してゆく。」

田中眞澄編『小津安二郎全発言 1933~1945』(1987年6月10日発行、泰流社、308頁)

和田滋「小津安二郎との一問一答」(11‐18頁)
「『會議は踊る』合評 出席者:飯島正、筈見恒夫、徳山璉、小津安二郎、藤山一郎、伏見晃、鈴木重三郎、大黒東洋士」(18‐21頁)
「映画監督打明け話座談会(抄) 出席者:池田義信、石山稔、野村芳亭、小津安二郎、五所平之助、清水宏」(22‐27頁)
岸松雄「小津安二郎のトーキー論」(27‐30頁)
筈見恒夫「『彼』の心境―小津安二郎との一問一答」(31―33頁)
岸松雄「安二郎・貞雄・己喜男(抄)」(33頁)
「『ルネ・クレール』合評会ー『最後の億萬長者』を迎えてー 出席者・飯島正、清水千代太、内田岐三雄、岩崎昶、佐伯孝夫」(34―38頁)
岸松雄「蒲田区蒲田町蒲田撮影所(抄)」(39頁)
「『麥秋』合評 出席者:池田忠雄、田中敏男、相馬泰三、中村武羅夫、野田高梧、岡田三郎、小津安二郎、小泉夏夫、岸松雄、大黒東洋士」(40‐44頁)
「小津安二郎座談会 出席者:小津安二郎、筈見恒夫、滋野辰彦、岸松雄、友田純一郎、北川冬彦、飯田心美」(45―65頁)
「トーキー鏡獅子 撮影余話 小津安二郎談」(66―67頁)
「小津安二郎監督の『東京の宿』を語る」(67―70頁)
「小津安二郎清水宏を囲んで映画放談 出席者:小津安二郎、清水宏、内田岐三雄、筈見恒夫、岸松雄」(71―79頁)
「局外批評お断り/小津安二郎氏」(79―81頁)
吉村公三郎「心境映画について」(81―82頁)
「”沈黙を棄てる監督”/小津氏との一問一答」(82‐84頁)
「日本映画監督協会とスタンバアグ歓迎の一夜(抄)」(85―86頁)
「小津安二郎は/何を忘れたか/僕は年をとったらしい」(86―87頁)
「日本映画はどこへ行く?座談会 出席者:大森義太郎、北村小松、村山知義、衣笠貞之助、小津安二郎、内田吐夢、木村荘十二、岩崎昶、筈見恒夫、唐澤、宮澤、久住、山口」(88―95頁)
「助手席の鬚伍長/やあ小津監督/『もう砲弾のお見舞』(96‐97頁)
「戦地で憶う戦争映画/‥‥今までのはなってなかった‥‥/上海戦線で小津監督語る」(97―98頁)
「陣中スターの卵/小津伍長監督の下/支那二少年の夢」(98―99頁)
「秋晴れの戦線に/魚獲りの興味/監督小津軍曹の気焔」(99―100頁)
「戦争を体験して/小津安二郎新しき出発/帰還‥休養‥それから仕事」(100―102頁)
「”悲壮の根本に明るさを/盛り込んだ戦争物”/戦線から帰還の小津監督の制作抱負」(102―103頁)
「田坂・小津両監督対談会 出席者:田坂具隆、小津安二郎」(103―109頁)
「小津安二郎戦場談」(109―114頁)
「ぼんやりしていたい/小津安二郎の帰還心理」(115―116頁)
「『戦争と映画』を語る 出席者:小津安二郎、内田吐夢、筈見恒夫、小倉武志」(116―125頁)
「小津安二郎と語る 出席者:小津安二郎、内田岐三雄、清水千代太」(126―138頁)
「彼氏映画を語る/何故戦争物を作らぬか/小津監督の帰還第一作」(139―140頁)
「さあ帰還第一作だ!/小津安二郎氏は語る」(141―143頁)
「『最後の一兵まで』合評 出席者:溝口健二、田坂具隆、内田吐夢、小津安二郎、小杉勇、南部圭之助、筈見恒夫」(144―154頁)
「『旅する人々』合評 出席者:小津安二郎、清水宏、滝沢英輔、岸松雄、筈見恒夫」(154―159頁)
小倉武志「小津安二郎に心境を訊く」(160―161頁)
「帰還第一作に着手する/小津監督との一問一答/安全第一を願わざるを得ない!」(162―163頁)
「昭和十五年の映画はどうであったか 出席者:内田吐夢、小津安二郎、南部圭之助」(164―172頁)
「一寸した匪賊討伐戦だよ/『戸田家の兄妹』を完成した」(172―174頁)
「『戸田家の兄妹』検討 出席者:里見弴、溝口健二、内田吐夢、小津安二郎、池田忠雄、津村秀夫、南部圭之助」(175―193頁)
「『城砦』合評 主として演出について 出席者:田坂具隆、内田吐夢、清水宏、小津安二郎、内田岐三雄、筈見恒夫、清水千代太」(194―210頁)
「小津安二郎氏に映画と写真をきく」(211―216頁)
「内田吐夢・小津安二郎対談」(217―227頁)
「映画も武器の一つ/我々は其心で制作する 小津安二郎氏談」(227―228頁)
「たのしく面白い映画を作れ 作家と語る/小津安二郎氏訪問 文 大塚和 漫画 杉浦幸雄」(229―232頁)
「小津監督に物を聴く対談 出席者:小津安二郎、上野耕三」(232―247頁)
林勝俊「小津安二郎放談」(248―251頁)
「松竹はビルマ戦線を描く(抄)」(251―252頁)
<註>(253―274頁)
<解題>(275―280頁)
田中眞澄「解説」(281―288頁)
「付 <文章・発言一覧(戦前)、監督作品目録、略年譜>(289―308頁)

紅林さかえ『うらじろ草子』(1987年7月30日発行、国際経済研究センター、316頁)

「柿生いまむかし」(3-61頁)
「チコとゴロー」(65-90頁)
「郡山茶会のこと」(93-99頁)
「三春の滝桜」(103-165頁)
「インド巡禮記」(169-205頁)
「七草なづな」(209-212頁)
「涅槃会のこと」(215-224頁)
「近頃想ふこと」(227-236頁)
「春はさくら散りてこそ」(239-243頁)
「国破れて山河在り」(247-250頁)
「パンの耳えごの花」(253-257頁)
「春の雪」(261-265頁)
「中国の印象」(269-275頁)
「家のノラ猫とその仔猫たち」(279-309頁)
「あとがき」(311-316頁)

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