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【ESPACE BIBLIO 文明講座】
日本映画音楽の父・吉澤博の功績と小津映画音楽の生演奏によるトーク&ライブイベント開催のお知らせ

■日本映画音楽の父・吉澤博とは?
戦後最初の大ヒット曲『リンゴの唄』から、美空ひばり、石原裕次郎など銀幕スターによる映画主題歌、「犬神家の一族」や「人間の証明」、「野生の証明」など角川映画の音楽、さらにジャニーズタレント主演のアイドル映画まで、吉澤博が携わった映画音楽は実に3000作品以上にのぼります。吉澤博は、昭和20年に松竹大船撮影所の音楽部へ配属され、その後約40年間にわたり映画音楽の指揮者として、日本映画音楽の発展に貢献してきました。

日本映画の黄金時代に、黛敏郎、斎藤高順、奥村一、鏑木創、小杉太一郎、池野成、原田甫、三木稔、松村禎三、真鍋理一郎、武満徹、佐藤勝、山本直純など、多くの若手作曲家を発掘・育成し、音楽家としての適性を見抜いたうえで、映画監督へ推薦するなどしました。小津安二郎、木下恵介、大庭秀雄、渋谷実ら名監督と共に、戦後の日本映画を音楽面より支えた、まさに日本映画音楽の父と呼ぶにふさわしい人物でした。

第一部では、日本映画音楽の父・吉澤博の足跡を、大庭秀雄、黛敏郎、大島渚、小林亜星、大森盛太郎らの証言及び、吉澤が指揮を務めた数々の作品と共に振り返ります。また、吉澤博の孫でファゴット奏者吉澤博寿の生演奏もお届けします。

第二部は、小津映画音楽の生演奏を中心に、吉澤と最も親交の厚かった斎藤高順、山本直純の証言をご紹介します。曲目は、「東京物語」「東京暮色」「彼岸花」「浮草」「秋刀魚の味」、山本直純の代表作「男はつらいよ」の主題曲をお届けします。今回は、家族の日常をテーマとした小津作品にふさわしく、斎藤高順の息子(長男、次男)と娘(長女)、それに孫(四男の娘)と親戚(はとこ)を加えたファミリーアンサンブルによる小津映画音楽の生演奏と解説をお楽しみください。

■サイトウ・メモリアルアンサンブル
斎藤ファミリーを中心とした演奏家集団。東京芸術大学はじめ、全員が有名音楽大学出身。オーケストラやミュージカルの他、音楽教育者、指導者、スタジオミュージシャン等、幅広いジャンルで活躍中。
演奏:斎藤章一(斎藤高順 長男、チェロ)、内藤景子(斎藤高順 長女、ヴァイオリン)、斎藤みゆき(斎藤高順 孫、ホルン)、増井裕子(アコーディオン)、増井咲(キーボード・アレンジ)

ゲスト:吉澤博寿(吉澤博 孫、ファゴット)
企画・解説:斎藤民夫(斎藤高順 次男)

■プロフィール
斎藤高順(1924年~2004年)
東京深川出身の作曲家。航空自衛隊音楽隊長、警視庁音楽隊長を歴任。小津安二郎作品の他、日活映画、ラジオ・テレビの音楽、吹奏楽・管弦楽・室内楽・歌曲・ピアノ曲など多数の作品を作曲した。妻園子は吉澤博の姪。

吉澤博(1908年~1985年)
茨城県水戸市出身の指揮者・作曲家。映画・テレビ・CMなどの指揮を3000本以上務めた。武蔵野音楽学校(武蔵野音楽大学)でヴァイオリンを専攻。昭和9年(1934年)、松竹少女歌劇団に作曲担当として入団。昭和20年(1945年)、松竹大船撮影所の音楽部へ移籍、吉村公三郎監督「嫉妬」「真昼の円舞曲」、大庭秀雄監督「命美わし」「帰郷」、渋谷実監督「本日休診」「現代人」などの作曲を担当、その後は指揮者として映画音楽の録音に携わった。日本映画音楽の父と呼ばれた。

■日時・場所
[日 時]2019年9月7日(土)15:00〜17:00(14:30開場)
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F
[参加費]2,500円(当日精算)ワンドリンク付き

■予約方法
[予約制]メール(info@espacebiblio.superstudio.co.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
メール受付:件名「9/7 日本映画音楽の父吉澤博 希望」
お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
電話受付:03-6821-5703(火~土 11:30~20:00)

主催:一般社団法人サイト&アート・デジタルアーカイブス
https://sight-and-art.org/

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